下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「大怪獣のあとしまつ」鑑賞!!!!!

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総評を先に言うが…

 

 

【総評】

壮大で超面白そうなお題目から産まれた巨大な糞!!!!

 

自分は特撮FANでもシンゴジラFANでも庵野監督FANでもない。むしろおそらくそれらとはやや遠い作品ばかり観ていると思う。

そんな自分がどう期待していたか。

 

・確かに、戦う人たちばかりにクローズアップされがちだが、その処理も大事だよな!すごい観点だな!!!!

・政治と処理班の二局面で展開していくのか!面白そう。いろんな人のいろんな思惑が楽しみだ!

 

さて、それがどうなったのか…毎度のことながらネタバレ全開です(オチは言わん)

 

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・だれもいない渋谷(イッツデモっぽい店とか看板とか)の風景CGが良かった。でも全体的にCGは古い感じ…不自然感のあるレベルかなぁと感じた。

・同窓会も兼ねたクラス会っぽい雰囲気に自然となじむ「怪獣」の存在がリアルだと思った。

・独身ではなく既婚ヒロインという衝撃。これめっちゃ良かったのになぁ…これで深みが凄い出ていたと思う。

・太鳳ちゃんの後輩に気付いてアピールめっちゃかわいいし、その背後に居る人がじろじろ見ているのがいい。

・腐敗してガスが溜まって膨らんだ部分をつつくバカ主人公、破裂して「臭い!」とかもう目に見えたもんだろうにバカなの?ガスマスクもしてない。

・とにかくノイズが多くて疲れる
1.伏線ぽいのに伏線じゃないことが多すぎる→壮大に登場、壮大に話し合った結果が提示されず丸投げの状態で終わる
・渡したデータは改ざんしたものだから実行しても失敗するように仕向けている→結局失敗したら政府のせいになるんだが?と思う…

・不倫が最後まで丸投げどっちらけ

・キスが全部「突然」のキスでなんやそれ かならず不意打ちにしないといけないルールあんのか

・同僚時代に主人公ヒロインが違いに惹かれた理由も不明、いまの旦那とヒロインが結婚したことの意味不明。「君は贖罪のつもりだろう」みたいなんを旦那が言うけど旦那がそれを「贖罪だ」と感ている理由と感情の深掘りは無し。
蓮舫みたいなんめっちゃいいキャラ。役者さんもいいし、キャラもいい。しかも嫌な性格でもない。

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターがやたら濃いせいでしんどい

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターの名前がやたら濃いせいでしんどい

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターの動きがやたらバタバタと目立つ仕様になっていてしんどい

・主人公の名前はいいと思う!往年のっていう感じ帯刀(たいとう)っていうのが面倒臭いけど
・山田さんの演技は思った以上に良かった。役柄としては顔や仕草が綺麗すぎるきもするが驚くほど良かった
・大屋太鳳ちゃんやっぱりいいなぁ!好きやなー
濱田岳の絶妙な感じ良かったなぁ。
 山田を嫌っている感じもいいし、腹に一物抱えているのもとても良かった。失敗した作戦を効いて、廊下で一人爆笑するシーンは最高だった。

・政治家たちの会議みたいなのは最高にいいのに、どうしていらんジョークとか面白くない言い回しを使いまくるんだ?

・ゲロの匂いかうんこの匂いかで紛糾している政治家。国民はそれをはっきりさせろと言っている、とか言ってるけどそういうのを特定するのはおそらく報道だろ。政府がやることじゃない。
 中間を取ってぎんなんの匂い、っていう部分は嫌いじゃない。

・怪獣の名称決めのところは笑えた。良かった。あんな感じなんだろうな、ド真面目な顔で話し合った結果それ。そしてディスる国民。リアル感あり!

・オダジョー最高 見た目も滲み出るキャラ感も最高、登場そこまで多くないのにオダジョーの凄さも改めて思い知る。粉塵を背後に近付いてくる姿糞格好いい。

・爆発失敗なんかい!の必死さと抵抗とかが見えなくてせっかくのオダジョーの良さ無駄死に

・お母さんが意味深な登場してたけどなんなんや?お母さんが「死ぬまでに太鳳のウェディングドレス見れるかしら」って言ったから結婚することにしたのか?
 出て行こうとする娘を呼び止めて「結婚どうするの」と聞く親いるか?あの後にせめて帯刀に焦がれる感じの太鳳ちゃんが見れたらよかったのに。

・きのこのくだり、最悪だったな…人へ侵食する細菌ってかなりやばいだろ。なのに扱い適当すぎる。また、面白くもないくだらない下ネタみたいなのを突っ込んでくる。危機感が薄い&くだらなすぎて、せっかくの緩急のチャンスを完全にぶち壊している。

・最後の一人で管打ち込みにいく姿は良かったが、もたもたやってることに苛立つ。打ち込み終わったあと立ってずっと見てるとかバカ?あとスナイパーの同僚は最後の一発を見逃してるのか?無能すぎんか?

megumiか?天海祐希か?声聞いて天海祐希だな?と思ったらmegumiだったことに衝撃を受ける。

・ラスト はぁ?ってなる
 主人公、それができるなら(自分の判断で作動させる自我があるなら)とっととやっとけや…
 オダジョー死んだ?生きた?これ、映画のエンドロールの後にでも笑顔で太鳳ちゃんと実家で肩を寄せるとか茶を飲むとかのシーンがあったら良かったのに…

・いやー、改めて言うけどあの最後は無しだわ。まじで。
 だれもが思ってるけど「まさかそうはせんやろ」と思ってたところをやって「は?」てなってる感じだと思う。
 「御武運を」じゃねーよ。


・シーンの割合   ギャグシーンやギャグの空気感66:真剣な反応と対応21:不倫と恋愛感情12:演じる役者の気持ちを慮る観る側の感情:11

 

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総評:★☆☆☆☆

 

正直観ながらイライラした部分がほとんどで、めっちゃ眠くなった部分も多かった。

しかし役者さんは本当に良く頑張っていたと感じる。無理に頑張っているわけではなくて、なんとかこの世界感と破綻した展開を全力でやってやるという感じの本気さを観れた気がする。

結果:意外と好きなんじゃ無いか?あとオダジョーのこのスピンオフを違う監督で観たい。