下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「人数の町」鑑賞

見てきました。

一応前回のプロメアからいくつか映画を見てきましたが(ジョーンの秘密、他単館系で3本見たけどタイトル完全に忘れた)

コメントを書くまでのテンションにならず放置していました。

久々に書きたい作品があったので書きます。

 

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画像が大きなものが見つからなかったので諦めました。公式HPへどうぞ。

映画『人数の町』公式サイト

 

中村倫也主演人数の町

 

 

 

 

 

 

毎度のことながら遠慮なくネタバレありで感想を言います。

見たくない方はスクロールしないでください。

なお、今回はかなり厳しく色々言っていますので、めちゃくちゃファンの人も見ないでください。

ちなみに主人公の名前を忘れているので一旦「中村」と表記していたのですが長文になりすぎたので最後まで中村で通させていただきました。中村倫也さんすいません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※正「出るのも入るのも自由だがない離れられない町とは?」

誤「出るのも入るのも自由だが逃げられない町とは?」

修正いたしました。

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■ 全体の設定がすごくいい
そもそものうたい文句「出るのも入るのも自由だがない離れられない町とは?」というものが非常に興味を引く。
この謳い文句だけでこの街が人数に関することで何やらきな臭さを感じさせる。

■予告を見ても非常に期待度が高い
無気力な感じの主人公が清潔そうな街で生活を始めている。ただそこには何かしらのいわくがあるようだ。
主人公がその環境に違和感を覚え抵抗していくのが予想されとても面白そうだと思った。

中村倫也頼み
アラジンの件があったせいで自分は中村倫也が好きじゃない。
それを直接映画の評価にするにはとても乱暴だと思うからそういったことはしたくないが、 この映画にはそこはかとなく中村倫也ありきでの部分が感じられる。
全部通してみての感想だが中村倫也さんはドラマなどよりも舞台の方がドラマなどよりも舞台の方が映える俳優な気がする。
声も通るしいいし、ぼそぼそ喋るようなドラマの演技よりも舞台でしっかり発声した方が魅力が出るのでは?

■ 脇を固める俳優陣
どこかで見たけれども有名ではないというイメージの俳優さんが多々出ていた気がする。いわゆる「名わき役」。
特に印象に残っているのはポール役山中聡さん、紅子役石橋静河さんのお二人だ。
ポール役の山中さんは優しさとその裏にある胡散臭さがとても良かったとてもとても良かった(大事なことなので2度言いました)。
紅子役石橋さんは身近な美しさそして聡明さを感じさせる演技だった。更にその中でも弱さを感じさせる部分があり、守ってあげたくなるような女性を嫌味なく演じておられたと感じる。この二人に関しては今後の出演作品にも注目をしていきたい。

■ 現時代のアンチテーゼ
投票数、人数、イイネ数など、個人の意見よりも他者の意見や感想が重要になってしまっている現在を
うまいこと表現した「労働」はとても面白かった。闇バイトでめっちゃありそうだもんな。ていうかあるよな。

■みどり
なんかちょっと演技が下手と思った……けど、それがまた後半になると味わい深くなる!
役がそもそもの重要な役目で、だからこそ美味しいし、この役者さんもそれをちゃんと体言していてすごいと感じた。
いやー女って怖いですね(謎)

■めがねの女
自分結構あの地味子好きやったんやけどなぁ。
体もエロそうだったし、中村がなんであんな態度だったのかわからん(まぁやれればいいっていうだけだったんだろうけど)
「しかもどこでも誰とでもセックスしていい」場所において、寄り添って寝て自分の本当を吐露するなんてかなり重要な人物だろ!
・・・と思わせての本当にモブ。びっくり。みどりちゃんへのミスリードがすごい。
そして自分はまんまとミスリードにひっかかりましたよ!

 

■名前

紅子が登場して初めて、この映画で個人を指す「名前」が使われてないことに気付いた。(使われてたらすまん)

だから「みどり」の名前が出たときに衝撃が走る。

ああ!個人が奪われて、数になってんだ!と気付いたのは天啓のようだった。

「中村?贅沢な名前だね。今日からお前はデュードだ」

 

 

(そしてこのへんから不満噴出)

 

■エロくない
なんか「エロスが」みたいな売り文句?評価?があったのでどんなもんかと思ってたけど
ぜんっぜんエロくない。エロくないからイヤだとかじゃなくて「エロス」を売りにできる表現や映像ではまったくない。
基本水着の女がうろうろして「やりてぇ」みたいな感じしかない。
エロスってもっと、匂い立つような男女のやりとりか、超直接的な表現しかないと思うんですよ。
前者なら露骨な表現がなくてもエロいし、後者なら丁々発止のやりとりなんかなくても一気にエロい。
そのどっちもない。終始一切ない。
おっぱいのひとつもこぼれなければ、恋愛の駆け引きもない。はーびっくり!!

■「出るのも入るのも自由だが離れられないない町とは?」といううたい文句が仰々しい
このミステリー感あふれるうたい文句、素晴らしいんですよ!
なんでだろう!?なんで戻ってきちゃうんだろう!?すごく想像が広がる、本当に素晴らしい言葉だと思う。
でも結局「入居の時に首の後ろに埋め込まれた機械のせいで、頭の中で音楽が爆音で流れて耐えられないから」という物理!
はぁ~なめとるwwwwwww
すげぇナメとるわぁ~~と、もう見ながら半笑い。

一度「やれんじゃね?」と逃亡を企てた中村と相棒のふとっちょが、町から離れるにつれて爆音になる音楽に耐えかねてあわてて戻ってくるのを見て
自分は(いやいや、まさかな……まさかこんなのに耐えれないからっつって戻ってくんのか……?)と思ってたら最後までそれ。
なんかもう、本当がっかり感すさまじくて一気に気持ちがそがれた。

■中村
人生なんてどうでもいいやから始まっている中村の町生活。
まぁ後半覚醒していくわけですけど、ぜんぜんその覚醒への道筋が無い気がすんだよなぁ。
どこかではっきり何かに気づいたわけでも、正義感にたてついたわけでもなんでもない。
ただぼんやりと仲間(町にどっっぷり)ができて「ここで死んだ人ってどうなるんだろうなぁ」と言っただけ。
紅子と出会ってからどうという感じも無い。

■紅子と中村
妹を探しにきた紅子。入居したばかりでまだウブな紅子を見守る中村。
町になれてきてこなれている中村を嫌悪する紅子を心配して近づく中村。
しかし警戒している紅子。
町中での「数」の仕事に行ったとき、バスの中で紅子に「愛してる!」と叫ぶ中村。
いや……これ……正気?
惚れてる描写あった?気にしてる描写はあったけど。
それまで中村はみどりと一緒にいて「みどりよりも紅子を優先する」描写なんてひとつもなかったのに(緑にけしかけられて声をかけてたけど)突然の愛してる?
しかもそれは、バスの中え自分を拒否されたから言ったみたいな感じになっていてなんなんこれと。
紅子はまんざらでもない感じで否定し「何言ってんの」みたいなの言ってたけど、お前こそ中村を気に入ってる感じぜんっっぜんなかっただろうが!!!
自称セックスにまみれた(ぜんぜんまみれた描写のない)爛れた町にいる中村にそんな簡単に惚れるんか?!
心理描写がぜんぜん無い上に説明もないから本当気持ち悪い。
突然の「展開用の愛情」が持ち出されて自分は席を立とうかと思いましたが我慢!

■キス
そんな中迎えたキス。
脱走計画(後述する)を実行しようと通報ベルを押そうとしたとき、その前で紅子が切り出す。
「あのさ、あんたが言ったの、意味がわかんないんだけど」みたいなのを言う紅子に「あぁ、うん、そのまんまの意味だけど」みたいなのを言う中村。
さらに言い訳をしようとした中村の唇を突然のキスでふさぐ紅子!
唇をはなして、じっと見つめ合いながら中村が(?)ボタンを押して、左右に分かれて計画実行!

……っていう、もう見てると「ああぁーーこのシーンすんげぇ描きたかったんやろなぁ!すっげぇ満足したやろなぁ!」と笑いがこみ上げた。
そのシーンの突然感すごいんすよ。ねじ込んだというか。そもそもそこへ行き着くまでの恋愛描写がどん引きするほど薄いのに、そのキスシーンだけはかなりしっかりしている。
これ、もしかしたら中村倫也ファンならキャーってなるんかな?ぜんぜん理解できないですけど、なるならごめん。
そうだとしても演出としてどうかと思う。

■ガッバガバの逃避行
そもそもの町に来たときに「ところどころに監視カメラがありますよ」という描写があった。
にもかかわらず、普通に行われる解除用機械の盗難と逃走。
鍵もかかっていないいろんな施設の場所。
寝ている子供の略奪シーンは、それまでガラス越しに見るしかなかった子供にどう会うんだろうという予想を裏切り
あっさり侵入して普通に抱き上げて去る。なんじゃこれ…ガッバガバ・・・・
これってあれか。主人公アゲのために周囲がバカになるっていうあれか。

■しかしそんなのはもうバレバレなのです!
頭に流れる音を止める解除用装置の電池が切れ、逃走中にワァー!となったところで監視員が車に乗って登場!
「もうそろそろだと思って止めにきました」とどや顔で音を止めてやる監視員。
捕まって車に乗せられているのを見て「この女監視員をぶちころがして、車パクッて逃げたらいいのに」と思ったらやった!!!おっしゃ中村いいぞ中村!!
でも道のど真ん中に転がしとくのは色々まずくないか?なんも考えてないというか、逃げるのに必死やったんかな?
あんな見つかりやすいところじゃなくて、草の奥とかに突っ込んどけばいいのに。

■そこからの逃避行
金が無い(少しだけならある)。寝る場所も無い。そして逃げているという疲労
本人たちの戸籍も無くなっている。(実家とか知りあいとかおるんちゃうんか?と思うけど。特に紅子はこの間まで働いていたわけだし)
まぁとにかく彼らは世界にいないような感じになってます!
そんな中、田舎のコンビニみたいなところに車を止める中村。
紅子「だめ、やめて」中村「大丈夫だから」紅子「だって・・・・そんな。やめて、だめ!」中村「大丈夫、信じて」みたいなん言って目深にフードをかぶりなおす。
そうして店の中に入り、暗転。

■暗転のその後
突然場面が変わり、海辺の道に停まった車(盗んできたやつ)から、服装も違う紅子と中村が大量の食糧が入った買い物袋を下げて出てくる。
砂浜を見下ろす防波堤に座ってパンを食べる中村。
紅子「あ。それ、賞味期限長いから桃(一緒に逃げる子供)のやつなのに」中村「あ。ごめん」

・・・はああぁぁぁああああ!?!!?!?!?!?!?

いやいやいやいやいやいや、完全にあの時襲撃チーマースタイルやったやん。一文無しでガソリン代も必要で、それなのに今新しい服で食事もできてるってなんでなん?
襲撃以外で考えられるのは、店主が本当にいいひとで恵んでくれたとか、日雇いで仕事したとか、善意の寄付があったとかだろうけど、そんな匂わせかんっっぜんにゼロ!
そもそもそんな善意があるなら物語に組み込む必要があるわけで、そんな善意はこの物語には不要なんですよ。だって主人公ドン底人生だからこそ「人数の町」を選んだんやもの。
だから金があるってことは悪いことしか考えられんのだけど!
あれから悪いことをして金を得た展開って、その後後悔したり、でも子供の笑顔が見られるという喜びに葛藤したり、そういうのがあると思うんですよ。
でも一切なし。呑気に海辺でパン食ってる。逃げるでもなくなんでもなく。
で、手を離れて海へかけていく子供から目を離す。

バカじゃん。本当。せめて何かに気を取られて目を離せよ。はなから見る気がない感じで見てない。

で案の定、子供は水辺に行ってしまう。慌てて名前を呼び、広い海をなんか右往左往見て歩く中村。
いややいやいやいやいやいやいや!!!超直線状におるやん!!!!!
危ないから子供を呼び戻そうとするが子供は当然聞いちゃいねぇ。
その時、音楽の解除用機械から離れすぎたために頭になり響く音楽!呻く中村!
砂まみれで呻く中村!響く音楽!中村!水際の子供!突然腹痛が襲う紅子!よろよろと車に戻る紅子!響く音楽と中村!子供!波打ち際の笑顔を守りたい!叫ぶ中村!叫ぶ紅子!!激しい音楽!クラクションをめいっぱいならす紅子!!聞こえぬ中村!!叫ぶ中村!!子供!!(‘_’)という顔の自分!
結局必死に子供に近付いて抱き上げ、なんとか戻ろうとするとグッタリした紅子に気付いて叫んで駆け寄る!!!
いやー、すっげぇしつこいんだぁ~。ここも、すっごい描きたかったところなんだろうなぁ~。
焦燥感と緊張感を見ている側に与えたいんだろうけど、自分は(すでに分かるように)全然感情移入もできてないのでやたらしんどい。
ただでさえ音が大きめでどうせ鳴りやまない面倒くさい感じなのに「守ろうとするものに必死」みたいなヒーロー感出しまくられても
いや、この人いつヒーロー感ある覚醒あったんでしたっけ、と冷静さが襲い来る。

■紅子がまさかの
いや、予想通りというか、「そんなわけないやろ」という悪い想像通りの妊娠。
いやいやいやいやいやいや、どこで?どこでやったの???? 車か??????子供いるのに???????????
これエロ興味とかじゃなくて、本当に、このへん大事なことだと思うんですよ。
どこでもいいでしょじゃなくて、せめて匂わせる会話とか描写、目線とかで語ればいいと思うんですよ。
でもそんなん一切なくいきなり「母子ともに無事です」みたいなん言われても、まぁ自分は一切変わらないスーンてした顔なわけですけど、うっわwwwwとなるわけです。
あの天下のドラクエⅤですら、結婚後に宿屋でビアンカが「そっちにいっていい?」と聞いてくる。そんなん見たら、あー、仲良しさんやなぁと思うやんけ!!!
そういうのが一切ない!!!!!!!!!!!!

■疲れた
もう疲れた。イライラしまくりで疲れた。でも書く。

■病院で絶望
保険証もないから高額の医療費。そんなん払えるわけない、みたいな感じになっているけど自分からしたら
(いいやいあいやいやいやいや、あの暗転したら謎の錬金術でお金増えるんじゃないんすかwwwwウェヒヒwwww暗転すればいいんじゃないすかwwwww)
みたいなくだらないことすら浮かぶ。おそらく今やっている病院の絶望感は自分の好きな感じだけど、それすらもう穿った見方しかできない精神状態。
先生に呼ばれて、中村は子供に「ここにいてね」と声を掛けて、診察室みたいなところに入っていく。一人取り残される子供(推定4歳)
ありえなくね???病院で一人ぼっちでこんな子供待たせるって。普通一緒に入るか、ちょっと横で看護師さんが少しだけ話したり相手したりしてくれるんやない?
主人公の危機の為にバカをさせすぎ。
……と思ったが!!!!!!!この病院はもしかして、爆破テロに加担していたあの病院なのでは!!???と思ったらなんかワクワクが止まらない。
いやー、それなら、怪しい主治医みたいなんをちらりと出すとか、あのスーツの男とすれ違わせるとか、匂わせ方はなにかしらあるだろうにな。

■神登場
そんなところに現世のキリストこと(誰も言ってない)ポール登場!!!
めっちゃいい感じで子供とお話してるーかわいいー!!!
子どもも自然でかわいいーーー!!!ひゃー癒し~~!と思いながら見る。

■ポールと中村
看護師さんに連れられて子供が紅子のところへ行ったあと、そこに戻ってきた中村が観たのはポールの姿。
「桃は…」「ママに会いに行ってる」みたいなポールの返答で普通に大人しくしている中村。
普通そんなん信用するか?????
自分やったらこんな奴無視してとりあえず確認しに行くなぁ。
――とまぁ、思うところはあるけどそんな描写入れてたらまどろっこしいからなくていいか。
ということでポールは「戻ってこいよ、衣食住確保されてて何が不満だよ。俺たちは家族だ」みたいに言うと
中村は「そんなの、家族じゃない!家族っていうのは、一緒に過ごしたり、悩んだりして、そうやって作り上げていくものだ!」
と力説するけど、その姿がもう舞台役者さんなんすよ……あの感じ……なんていうか大げさというか、わざとらしいというか。声はいいのになぁ。

■オチ
まぁ、想像ついてたけど納得の職業に落ち着いた。あれ以上も以下もなくて、ミステリとしては十分に仕事をした感。
ただミステリにあると非常にいいどんでん返しのやられた感はゼロ。

■んん?
最後に、妊娠しておなかが大きな紅子が寝ている時に、音楽解除の機械が二人分置きっぱなしになっていることに気付いてなにやら神妙な感じを醸して、上記したオチになるんだが。
……どっちかというと、これをオチに持ってきたほうがいいんじゃない?
最後のお仕事シーンをオチに持ってくると、この前の謎を残したインパクトが薄くならないんかなぁ……。と思った。
で、この「二人分の機械が置きっぱなし」の件について、自分の解釈を。
解除の機械が二人分残っている→中村が持って行ってない
ということは確定なわけで、なんで中村がそれを持っていっていないかというと・・・・・・・
(自分の解釈)紅子がおそらく妊娠10カ月ちょい前くらいかな?臨月ではなさそうな感じだったけど。つーことは、妊娠発覚からだいたい9カ月くらい経っているわけです。
家もいるし、いろんな金を稼ぐために、おそらく中村は早々に仕事についたはずだ。
就職してから9カ月目、もう一人で立派に仕事ができるっ状況になっている中村は、完全に頭の中が染まりきっておりあの音楽もまったく聞こえない状態になっていた。
・・・という感じで考えました。

 

<追記>

■「出るのも入るのも自由だが逃げることはできない町とは?」

結局帰るところはここ。というか、ここに帰るしかないという。

でもこれって町に何かがあるのではなくて「一度入ったら戸籍とかも無くなって外では生きていけないから戻る」という

結局ある意味物理なわけで…決して魅力的だとか、何かの作用で戻るとかではない。

ちょっともにょもにょするんですよね。

だって人によっては、「ひとりで」出て、どこかの出稼ぎに落ち着いて生きている人もいるかもしれないし。

 


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総評:★☆☆☆☆ ほしひとつ
途中離席を考えたが怖いもの見たさになんとか見ることができた。
なんていうか、もう早い段階ですごくイライラした作品だった。映画見ながらイラついたことが無かったので(ドラクエはどんでん返しでイラついたけど)
こんな感情になる自分にびっくり。