下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「プロメア」(英語吹き替え版&日本語版)鑑賞!

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初めて見たプロメアが劇場で英語吹き替えってアツない?
日本でもまれじゃね?オンリーワンJyane?

ってことで、今更ながら劇場で放映していたプロメアを観ました。
面白いという感想はそこかしこでぼんやり見たので興味が出て見たわけですが・・・感想を言っていきたい。

ちなみになんで英語吹き替えかというと、日本語のはいつでも見れるかなぁと思ったからです。

前日譚(?)は日本語だったので、キャラの日本語時のイメージとかはそのときにある程度理解した。
そのほか、結局「ここ日本語だったらどういう言い回しなのかな」と思うところがたくさんあったので
先日、日本語でも見直してきたぞーー!!!!
はまりすぎやろ!!!
おのれ・・・おのれ、プロメアアアァァァアア!
許さんぞおおぉぉおおープロメアアァぁぁぁあぁぁぁ!

つーことでいつもの通りネタバレあり。

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◆びっくり
なんていうか、絶妙な絵でめちゃ驚いた。
アメコミっぽさと日本のマンガのすっげぇ中間。
曲線のあまりないバキバキッとした表現も面白い。
スピード感を出すためのコマが少ない感じを受けたのはアメコミっぽかったかな?
次の瞬間にはビュンッと跳んでるというか、そういう表現。
よくある、よく見るアニメはそのあたりのコマもしっかりかかれてぬるぬる動いているイメージなので新鮮だった。(Dとかジブリ比)
色味が透明感あってきれいだった。ピンクとライトグリーンの組み合わせはさわやかでいいですね。

一方で、直線が多いだけに画面のごちゃ付きがやや気になった。
どこで何を誰がしているのか分かりづらい。
ただまぁ、そこまでの問題でもなかったな。それを補ってあまりある魅力が今作にはあると思う。

◆ギャグシーンがえらい海外アニメっぽい(笑)
かわいい。
後半の展開はまじめな感じなのに作画がやたらとラフな雰囲気になっているのが気になってしまった。
大した問題ではないんだが。

◆GALO side
初っぱな日本語でスタートして「うぉいうぉーい、英語ちゃうんかーい!」と思ってた。
とりあえずスタートしたのはどうやら主人公のガロ紹介みたいな小話。
ここで滅茶苦茶気になったのが・・・・
アイナ「マッドバーニッシュ・・・」
ガロ「マッドバーニッシュ?」
アイナ「そう。バーニッシュの中でも凶悪な奴らよ」
みたいな会話をするんだが、今更ガロがマッドバーニッシュ知らんて問題じゃね?
ここで少なくとも自分は「ん?ガロはその人たちを知らんのか?」と思ったけど・・・・これが次に流れたLIO sideの伏線となろうとは!!

◆LIO side
リオ初登場なわけだが、バーニッシュ軍団と出会う前は一人で何やってたんかなぁ。
いきなりのカリスマ性でリーダーになったわけだが……よくあの美少じょ……美少年をがちがちのリーダーに認めたな(笑)
それもこれも、あの装甲見たらそりゃね!認めるしかねーですよ、格好よすぎやろあーまー!!あとバイク!
3人そろって街を襲うときのテーマ曲と、股がっぴらいて玉座に座るあの感じ最高にアツいわ!自分の心臓ドクドク言ってた。
なんでリオをあの美少じょ……美少年でひらひらっぽい感じにしたんだろう。
アツい男との対比で冷静な感じにするなら、クールな大人(美男子)キャラはベタだったからかな。
一方で美少女にしたら、恋愛に一気に転がっていくだろうから話の焦点が色々とあわなくなる。
ってなってくると、やっぱり美少年が一番適任だったんだろうな。
個人的にはガロよりも年上の色っぽいお姉さんで、ガロを小僧扱いも良かったなぁ……ふふふ。

◆マッドバーニッシュの認知
30年間から暴走しているバーニッシュの中に過激派が出てきてマッドバーニッシュになったのが、世界的にも注目されている。
LIOsideで、街を襲ったときに住民が「きゃー!」「マッドバーニッシュよ!」みたいなん言ってて、そこで自分は「ん?」てなった。
GALOsideの話へのつっこみに戻るんだが……こんだけ世間が知ってるのにガロが「マッドバーニッシュ?」てアイナに聞くの本当に迂闊すぎるやろ!!!!
もうそこが、なんでやねん!と!!!
救急救命のことも習ってきてる、とガロは大まじめに言っていたから、ちゃんとそのへんのことも学んできてるんちゃうんかい!
っていう気になり具合はもうね、消えません。

◆アツい熱血男ガロ!
キャラとしてはベタ!昭和以前から使い倒されたアツい主人公!
でも、そこがこの作品のすごいところだ。
作品の全体的なテーマが「燃やす」「燃える」といった部分なので
このキャラクターがそこへがっつり入り込んでもおかしなところがない。
むしろこいつ以外に主人公はいないと思わせるくらいの熱さ。
名前の「ガロ」というのがどうしてガロなのか気になる・・・違ういろんなガロが頭をよぎる昭和世代・・・。

◆オープニング
バーニッシュという存在が生まれて、世界的に認知されるまでがめちゃくちゃ興味深い演出で描かれる。
真っ暗な画面で「我々は平和のために、何ができるのでしょうか」みたいなのがバスドラム(?)のリズムが刻まれる中
印象的に響いていたのがすごく良かった。

◆バーニングレスキュー出動!
横広の車体がギャギャギャとドリフトっとるのがめっちゃかっこいい。
なんていうか、英語で先に見たからの勝手な印象かもしれないけど
ロボットアニメというわけではないのにメカメカしくて、でも雰囲気は海外アニメみたいな感じというのが
自分の中でものすごくチグハグに思えて、理解しようとすべてのシーンで食い入って見てしまった。
いやー、すごい。すごい融合です。
どの時代にも射出にはロマンがある!!

レミー
自分、結構レミーの存在がアツくて。
メガネかけた細腕が、あのレスキューロボみたなんに乗ってがんがん活躍してるのよくない!?
いつもだったら基地でタカタカキーボード打ってそうなキャラやのにゴリゴリ活躍する!
しかもよくあるクール過ぎる感じでもない。ちゃんとつっこみみたいなんもする。
ややフワッとした感じのキャラだけど、優等生でノリが良い優しい兄ちゃんみたいな感じがすげーツボ。
生まれてくれてありがとう。

◆ガロの見得
ガロの動作で絶対見得切ってんだろうなー!というところは、英語ではさらりと流されていたので
日本語版見て「そうそうこれこれ!!」とめっちゃテンション上がった。
特に見得切り中にリオにとっとと攻撃されたシーン。あれ英語でなんつってたかなぁ・・・。

◆ガロVSリオ
めっちゃアツかったな!炎で剣作ってるのとかもめちゃ良かった。
つま先立ちアーマーどうなってるのか気になる。
「子供かよ!」「お前が言えたことか」のやりとりもいい!
つま先立ちアーマーをリオが装着してるのを、どういう感じで装着してるのか必至で目を細めて透かし見ようとしたけど見えんかった
(当たり前)
マトイテッカーにリオが収納されたのめっちゃかわいいけど
この作品リオみたいな細腰にもボコす容赦なさあるからそこがすごい

◆炎の存在
バーニッシュが炎を物質として扱うのは理解。
それ以外の人(バルカンとか)が炎に乗れたりするのはどうしてだろう

◆ルチア
マッドサイエンティストのルチア!
これね、英語版もそのまんまだから見てほしい!すごいっすよ!そのまま!!!
でも日本語版はちょっと斜にかまえた感じすぎて何いってっか分からん発音がちょいちょいあったかなぁ・・・

◆バーニッシュの二人
キャラ濃そうで濃くない。でもあれ異常個性持たせたら話の展開がぶち切れになりそうか、と理解している。

◆ガロとアイナのキス
すればよかったのにー!
ガロは真顔だったから、そういう感じでもなかったのか?
でもあのアイナかわいかったやんか・・・・

◆洞窟に隠れるバーニッシュ
ガロ「ハッ! バーニッシュが食事すんのかよ!」
という言葉に大して、リオが「当然だ。バーニッシュも人間だ。食べなければ死ぬ」と冷静に言い放った。
正直、それはすごく安直でバカみたいな質問だし意見だったと思うんだが
それほどまでバーニッシュへの偏見があって、内情まできちんと理解されていないということにほかならない。
バーニングレスキューのガロがその意見言ってもていいんやろか・・・と思わなくもない。
勉強とかしてきてないんかと。
ただ、感情の高ぶりで言った感じもあるし、いいシーンだと思うので自分は好きです。
その後の女性へのリオの人口呼吸も、のちの伏線になってるし。
あと、日本語版でリオが「何も知らないんだな」といったあの冷静さと呆れと怒りの混じったあのトーンの声最高だった。

松山ケンイチ
さしすせそが苦手。 良かった。

早乙女太一
声が低めなところが逆にいい。

◆旦那と呼ぶなあぁぁー!!!!
堺雅人の日本語(GALOSIDE)を聞いたあとで吹き替えだったので、ここで堺雅人がどんな怪演をするのかめちゃ楽しみだった。
この時のクレイは、やはり堺雅人優勝やろ・・・・・・
一方ガロは英語の方が悲壮感すごかった。聞いてるこっちの胸が痛むほどにすばらしかったなぁ。

◆アイナの姉ちゃん
英語吹き替えの声も日本語も声がすごく良かった!

◆じいさん あいつが裏切ってる意味あった?
なんか、あそこ雑に感じるんだよなぁ。
長い映画だし仕方ないのかもしれんけど、突然感すごいんだよなぁ。
「生い先が短いと保身に走る」ということをバルカンが説明するってことは、がちでじじいが悪い奴になるしかないわけだし。
リオはじじいの裏切りに対し後から何も言及しなかったけど、
少なからずあの仲間を殺した憎い奴らの原因を作ったのはあのじじいでもある。
なんかこう…誰かを守るために裏切るしかなかった、とかであればリオの怒りは「バーニッシュを返せ!」のみですむはずなのになぁ。
リオはそういうの関係ないんかな、バーニッシュに対して優しいから。

◆リオぶち切れ
作画変わった!いきなり遊戯王っぽい!
火山の噴火の絵がいきなりこてこてになってすごい!手書きなんかな、手書きっぽい感じだったけど。
どわーっ!どーん!ていう重さを感じる描写がすばらしかった。一瞬リオの苦しそうな、感情が爆発する表情で盛り上がるのもすごい(かわいい)
クレイイイィィフォオオーーサイトオオォォオオ!!!!
がめっちゃかっこいいし爽快だ!

んで、ガロ「リオ……?」て通じすぎやろ。しかもあの炎の竜見て「泣いてんのか」と言える理解度。
どこまでや。どこまで通じあってんねや。(通じあってない)
人を殺さないんじゃなかったのか!と言われてハッと我に返るリオ。
あれ?じゃあやっぱっぶちぎれモードになってから、人死んでんだよな?

◆湖底の施設
いきなり怒濤の説明wwww
いや、いいよ!もうここまできたら付き合うよ!と思ってもしんどいわwwww
と思ってたら、ガロが寝てるしこっちの感情をうまいこと理解していて面白かった。
とはいえ、英語の初見では意味が分からず!!日本語で見てやっと少し理解できた感じ。
あと、アイナの水玉コラうまいことやるなぁと関心した。
画面の右と左ではリオとガロをうつしながら、中央のアイナの肌露出部分がうまいこと(一部は露骨に強引なくらいに)水玉コラっててすごいと思った。

◆ガロとリオじゃなくても良かった。
誰でも良かった
うん!・・・・このくらいのあっさり感がこの映画にはあってるね!ほめ言葉です!

◆リオデガロン
ガロデリオンにしなかったのをマシと思えみたいなんをガロが言うが、たぶんリオはそれどうでもいいんじゃないのか(笑)
ガロが言うことをいちいち理解して「はいはい」みたいに出してあげてるリオがめっちゃ大人。

◆クレイのロボ
勝手にガロが名前呼んでるの見て「へぇー、そういう名前だってのどこかで知ったんか」と思ってたら
本当に勝手に付けててクレイに切れられてたwwwwそりゃ切れられるやろ。
技の癖がつよい!開墾ビームとかもう字面がずるい!
あと、このロボの何が好きって、殴られてコックピット(頭)がずるずるずるーって引き出されてもすぐにがシャン!て戻って、そこから一気に動作へ移行するところ。
あれ印象的でめっちゃ好きなんだが、みんなどうだったんだろ・・・・。

◆戦闘場所
英語の時は世界観とかもしっかり見ることもできなかったんだが
今回いろいろ見てたら、あの青空のビルの谷間が船のなかだということをちゃんと理解できた。
船の中から空見上げたら青空に見える的な感じかと思ってたんだが2回目でちゃんと天井がはがれ落ちるのとかも理解できた。

◆冷たいやつ出されまくる
リオ「ガロ!これはどういう戦法だ!」
ガロ「やせがまんだ!」
というやりとりめっちゃかわいい。そのあと寒くてがちがちになってるガロを溶かしてあげるリオの両手がやさしい。
クレイの冷却と、リオの炎で互いの機体に羽みたいなんが出てるのめっちゃいい。

◆理解に苦しんだこと(2回目で理解できたこと)
プロメア(平行世界の炎のひと)に苦しみを与えると火山爆発する
→バーニッシュの力を引き出してくるしめるとプロメアにもそれが共鳴して苦しむから火山爆発する
→でもプロメアはもっと暴れたいと言っている!
というところで2回目(日本語)見るまでうーんと思ってたんだが
どうやら「バーニッシュが気持ちいい力の使いかたならいい」という感じなんだな。
だからリオがリオデガロンでがんがん力を使うのは◎で、無理矢理力を引き出されるのは苦しいから×なんだな。
やっと理解できたよ。あってるかは分からんが。

◆バルかーん!イグニース!
おっさん対決かわいい。

◆人口呼吸(キス)
なげーわwwwwもっと短くてよかったんじゃないか。
それにしても、あそこリオの腰の細さとか腰と背中のSラインとかめちゃくちゃすげーですよ・・・なんで男の子であれにしたんだよ・・・罪作りすぎるだろ・・・
がちの人工呼吸なら、肺が膨らんでるのを確認とかもするけどしてなかったから
どっちかっていうと人口呼吸というより、炎を口移しで身体の奥に戻したっていう感じなんかな。
口の中にぶち込んで手でふさいどきゃいいじゃんと思わなくもないが、それでは奥までちゃんと炎がいかないんだろう。

あのシーン何がいいって、我に返るまではガロもなんの意識もしてなくて(くそ、息が戻らない)くらいの感じで真剣にやってたのに
リオがちょっと美人な感じで「ガロ……お前が助けてくれたのか」みたいなんを言ったら
ハッと気付いて距離を保ちつつ赤くなって「お前のせいで俺は生まれて初めて火をつけちまったじゃねーか!」ていうのが
リオの命の炎を付ける、ということと何らかの火を二人の間に灯したというBLな空気になっており
もうね……これは、これはですよ(笑)

◆燃えて消すぜ!
二人とも見得切る感じになってたのいいけど、リオには冷静さを取り戻していただきたい(笑)完全にガロに飲まれとるやないかい。
ガロデリオンが大きくなったイメージで地球をボコすの何度見ても笑えるなぁ。壮大すぎておもろい。
で、なんで燃やすねんってめっちゃ思ってたんだが、江戸時代の火消しって延焼を抑えるために破壊するんすよね。
で、住民たちはそんなん嫌だけど、そうしないと街が全部燃えちゃうから泣く泣く承知するわけ。
というか、火消したちにドケドケドケーイ!とぶっ壊されるわけです。
消すんじゃなくて燃やし尽くさせて終えるという状態。止めようがない(壊しようがない)から燃え尽きるという状況はまさに今じゃないか!

リオからプロメアの力が失われていくシーン、リオの表情とかすごく良かった。
プロメアがなくなるのが嫌というわけではないが、今まで自分の身体の中で生きていたものがスッと無くなっていく感じがめちゃ分かる演出。

◆ラスト
力を失ったリオはただのリオになるんだよな。ただの美少じょ……美少年になっちまうわけです。どうすんだろ。
ぼろぼろになった地球で呆然と立つ人々。
そこで、ガロはさわやかに言います。「これからだ!」
そう、これからなんです!お前らに降りかかってくる火の粉は俺が振り払ってやる!と豪語するガロ。
しかしですよ。
意味が分かって前向きに戦ってやってきたガロたちと違い
一般市民は
突然竜の形したマッドバーニッシュが町中を燃やしまくってびっくりしてたら
突然クレイ財団の施設周辺が船になって浮かび上がってびっくりして
近寄ろうとしてたらクレイ財団から銃とか向けられてびっくりしてたら
火山が噴火しはじめてあわててびっくりしたけど
なんか熱も感じないっていう状態で街とかは燃えまくって財産とかも燃えちゃってびっくりして
でも熱はなかったけど衝撃とかはあったからびっくりして、もうびっくりしている。
という状態なわけですよ。
そんな前向きになれんやろ…かわいそうすぎる…
あ、あとぶち切れモードで人を殺したであろうリオの逮捕を求めます。(突然の寝返り)
あとクレイは当然殺人しまくってるので逮捕。
あとガロもとりあえず逮捕。
堺雅人もいつもと違って声が太かったので逮捕。

堺雅人
プーさんのクリストファー・ロビンとの差!


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総評 ★★★★☆ ほし、4.1!
とにかく映像が飽きない、飽きさせない。
キャラも魅力的。
んで、結局前述した通り映画館で「英語」「日本語」で二回見たんだが
気付いたことありますねん。

ガロの熱さとか、見得とかキャラデザの雰囲気とか、何かににてると。
これ!天外魔境風雲カブキ伝のカブキです!
www.youtube.com
いや、似てないとかいろいろ意見あると思うんですけどぜんぜんいいんです(笑)。
見得切ったりするところとかキャラのテンションとか熱さかなぁ。
懐かしいなぁ、これ出てから結構たってた後で、めちゃくちゃやりたくてPCエンジン本体まで買ったもんな。
めっちゃ思い出してなっつかしい!てなった。

今更だけど2回、映画館の大画面と音響で見れたのは本当に幸運だった。
ブルーレイ欲しいけど見ないだろうなぁ・・・(テレビを使わないひと)