下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「アナと雪の女王2」鑑賞

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アナと雪の女王2 見てきた!

今気づいたけどアナと雪の女王(前作)の感想言ってないのかな?

まぁ、度々書いてるけど自分はアナ雪が好きではない。

ミュージカル「Wicked」のバージョン違いという印象が強すぎるのだ。

主役のエルサの声を初代エルファバであるイディナ・メンゼルであることからも親和性が高い。

 

んで、当時の「アナと雪の女王」感想について。

歌(レリゴー)に関しては、いいかな?と思っていたがブチ切れ開き直りのお姉ちゃんの歌なわけじゃないすか。

なんか……どうなん? あと妹はあまりにも引きこもりの姉ちゃんに(はじめ)無関心すぎね?という気持ちが湧いてしまい最後まで拭えず。

歌だけに引っ張られた話だなーと思っていた。歌にストーリーが負けてる。

 

そんで今回も「イェイイェイ見るぜ!!」というテンションにならぬまま見てきた。

結果を先に言おう。

 

 

★★★☆☆ほし、みっちゅ!

以下ネタバレありでいいたい。 

 

 

 

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◆ああーああー

 このへんの複雑な気持ちの描写は、難しいところをなんとかしっかりやり遂げましたっていう感じがした。ほめ言葉です。

 エルサの「現在の状況への不満はないが、自分の中で渦巻く何かが気になって仕方がない」感が表情でもしっかり分かった。これ、すごく難しい感情だよなぁ。

 絵でも文章でも表現しづらいところを、最終的に歌で一気に持って行って解決!っていうパワープレイ(笑)。

 いいんですよわかりやすいし。ミュージカル映画だからこそできるごり押し。

 

◆霧の描写

 すごい(語彙力)

 

◆火トカゲ

 かわいいキャラになりそこねた感ある

 

◆王様(子供時代)と奥様(子供時代)のいちゃいちゃ

 自分らはいいけど、子供たちからしたら何を見せられとんやろうってならんか(笑)

 ならんのか。謎解明の重要なことやし。

 

◆海に入るエルサ。戦うエルサ

 本当にアクティブな姉妹だよなあ。すごい。

 なお海の描写はしょっぱさを感じるくらいリアルなものだった。

 そして、エルサの戦闘シーンがめっちゃしっかり描かれていた。

 前回はどちらかというと自分の力をややセーブしながらという雰囲気があったが、今回はセーブというよりもしっかりと使いこなしている感ある。

 

◆しかし、わからん

 アーアー言ってたのは母親(の魂)なわけだよな?

 自分達が死んだ海に子供呼ぶってどんだけ畜生なんだろう。

 そう思ってもうてからは「このかーちゃんは何をさせたいんだ? 悩んだエルサを導こうとしているっていうことを表現したいのは分かる だがしかし、自分が子供の頃の姿を見せる意味があるのか? エルサを導くことが目的でなくて、謎の森に閉じこめられて時間の止まった人たちを助けてくれ的なことが目的みたいになっている」

 という思いがグルグルしてしまった。

 エルサの出生を今打ち明けるくらいなら、エルサが幼少時代に悩んで苦しんでた時に言ってやったら良かったのに。大丈夫なんやでーって。

 なんで本人が苦しんでるのに何も言わず「エルサのため」という言葉で出掛けて荒波にもまれて死んでるんだ。最後までエルサを悲しませることにしかなってない

 

◆クリストフの八〇年代風恋愛の歌でニヤニヤが止まらない

 あれめちゃくちゃ大人むけやない(笑)?子供は見ていて楽しかったのだろうか・・・

 まさに八十年代のPVってあんな感じ。

 しかし長かったー。クドいくらい長かったー。

 あれはもっと短くていい。あからさまに笑わせようというシーンなら、もっと短く端的で良かった。

 しつこくて最終的にどこでこのニヤニヤをやめるべきなのか分からんくなった。

 

◆オラフが意外とかわいい

 トラブルメーカーキャラが大嫌いな自分。

 全作のオラフにはややイライラさせられたが、今作はいい感じだと思った。結構かわいい。

 なんだろ・・・なんか、雰囲気が・・いや、声が・・・あれ?なんかチャイムが鳴って(略

 

◆オラフ死んだー!エルサもどこいったかわからーん!のアナ

 悲しみに嘆くのはわかる。

 しかし「前を向くのよアタシ!」の歌が長い。さんざん悲しみを一人ごちたあとに、歌でもごちる。

 そして前向きになる。いや・・・・・うん、なんか長いなと思ってもうた。

 

◆親の最期を見せてというエルサ

 すげー強くなったなぁ、という感じ。ほんと、この台詞を言うのはいつもだったらアナだっただろうに。

 一縷の望みをかけてそれを見ていたのは視聴者も同じだろうなぁ。残念だったけども。

 

インパクトに欠けるエルサの氷の世界

 前作の中二病全開の自分を「うぇ」と思っている姿がどえらい強かったけど、正直それ以外のシーンも歌も憶えてない。

 あのあたりクライマックスもいいところなのにぜんぜんインパクトが無い。

 結局今までのおさらいだからだろう。自分も意識して見ることもなかったのかもしれない。

 明確な悪役がおらず、自分探しの旅の終着点としてはまだパンチがあるほうだけど、やはり善VS悪の分かりやすさは他に替えがないだなぁと痛感した。

 

◆クリストフの求婚を受けるアナ

 王女様だという自覚があるのか心配。まぁ、クリストフはいいやつなので結果的にはいいんだが、彼には王政を学んでいただく必要があるな。

 

◆結果的に

 エルサは山に残り、アナは国を守ることに。

 大丈夫なんだろうかあのお気楽な女王様・・・という気持ちもあるが、まぁそれはそれ。

 それぞれが活躍できる場所におさまって良かったね!

 いいまとまりだという気持ちでいたが、なんだこの既視感・・・・・・

 

 ・・・ウッ、西の魔女・・・ウウゥッ、強すぎる魔力で結局皆と離れて暮ら・・・ううっなんだこれ・・・!

 

 共に生きることができな・・・うっ、なんだ!頭がいたい!

 

 そなたは森で、私はタタラ場で暮らそう!会いにいくよやっくるにのって」っていう言葉が一瞬浮かんだけど勘違い!

 

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【総評】

・アナ、エルサは頑張っていたし成長もしていた

・満足はしているが、自分の力の謎に困惑するエルサの気持ちはものすごくすっきりとわかりやすく表現されていた

・しかしいろいろな感情を歌に乗せる表現がしつこかった

・母親はなんなんだろう

・この続編が無くても良かったと言うほどではない

 

 

という感じでおもいました。

結果的に、自分のアナ雪に対する感情はプラマイゼロです。