下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】旅に行ってきた。

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先日、創作と癒しの為に兵庫県日本海側にある城之崎温泉に行ってきました。
初★城崎温泉でしたが、なんと現金をすべて家に置いてきてしまい、あるのはEdyとクレカと3千円のみ。
往復と宿は既にネット予約で支払い済みだったので問題ありませんでした。
つーことで、到着するなり雪まみれの景色を楽しんで、クレカで買えるものを買い楽しみましたが
結局あのへんってやっぱり支払いは現金ばかりなわけですよ。
クレカがあろうが、Edyにいくら入ってようが、そんなもん使えない。
なので、温泉街の温泉は全滅です。それでも神社見たら参拝せずには居られない。(▲150円)
温泉街をひたすらぶらぶらして、クレカが使えたおみやげ物やで志賀直哉の「城之崎にて」と温泉仕様「城之崎裁判」と湊かなえ書き下ろしの「城之崎へかえる」を購入!気持ちが高まるー!
無料の足湯だけ浸かりまくって、他の旅行者とわいわい喋って
とりあえずクレカの使える海鮮料理屋でカニと赤貝の刺身(好物)だけはしっかり食べました。

んで、宿へは送迎を頼んでいたので、時間になって迎えに来てもらう。
こじんまりとした普通の乗用車で迎えにきてもらい、宿へ向かいます。
その中で案の定「温泉入られましたか?」という話になるので、そこで「いやー実はお金忘れちゃって、明日人生初のカードローンをやってみようと思ってるんですよ」と笑い話に。
こんなアホを泊めて大丈夫だろうかと思ったに違いない。ごめんなさい宿の方。


そして着いたのは豊岡市にある「オーベノレジュ豊岡一九二五」。
検索除けの為に数字を変えてますが英数字です。
目の前が市役所。
昔銀行だった建物を改装、できるだけ当時の雰囲気を残して、一日5部屋(シングル一室、ツイン四室?)の宿泊が可能なこじんまりとしたオーベノレジュとして営業されています。
まぁその雰囲気たるや、すばらしい!

テレビは無し、音楽プレイヤーをつなげるスピーカーあり。天井はコンクリートが出ていて非常に高い。
そのぶん、寒い地方なので寒さはそこそこあります。でも暖房は部屋暖房の他にもヒーターがあるので大丈夫。

あとすごいのは、宿泊者専用ラウンジがあるんだが、そこにバー(酒など)があり、自分で好きなようにいろいろ作って飲めること。
午後三時すぎくらいから深夜も使えるので、自分はここに相当いました。もう、かなり。
山崎のロックを傍らに置きながら、キーボードを叩きまくりました。二日目はピアニストが1階のレストラン(吹き抜けになっていてラウンジから見える)が練習をしていて
誰もいない中、素晴らしいBGMも独り占めで夢心地でした。そんで、キーボードを叩きまくっていました。

さて、初日の夕飯は奮発しレストランで最高ランクの食事を頼んでおったので部屋に荷物を置いて向かう。
個室に案内され、そこは昔上得意様とかを銀行の人が対応する場所だった、といった話を聞いて感動する。

食事は地元の野菜や魚、肉を使用したものでした。おいしかった。そしてさすが最高ランクなだけはあって品数が多く、結構おなかいっぱいになってもうた。
食べきりましたが!
シャンパンと白ワインを飲んで、上機嫌でふわふわしていたところ
自分に付いてくれていたホテルの方がそっと茶封筒を出して来られて
「いろいろお話を伺っていましたが、信頼出来そうな方だったので、こちらお貸しします」となんとお金を入れた茶封筒を差し出してきた。
自分は当然動揺します。
しかし、背に腹は代えられないのでお借りしました。(翌日、振り込みました)
自分のお金を知らない人に貸すって恐ろしいことやんなぁ。すごく申し訳なく、同時に暖かさを感じました。
本当に感謝の至りです。

「人ってあったけぇなぁ」

と思いながら、ラウンジで山崎片手にキーボードを叩きまくります。


翌日。
朝から最高のモーニングをいただき、ホテルの方おすすめだった「出石(いずし)」に行きました。
片道400円ちょいだったと思いますが、正直、出石も同じく現金主義のところなので、自分の金だけやったら息絶えとったな。
出石では出石城に登り、そこそこのでかさの雪だるまを作ってはしゃぎ(何やっとんねん)
桂小五郎の隠れた屋敷跡を見てまわり、沢庵和尚の寺に入りたかったけど入らず(入場料いるんやもん……)
名産品の出石皿そばを現金で食べ(しつこい)、といった風にエンジョイしました。

そんな感じで出石から豊岡に戻り、ほぼほぼ休みやったけど鞄ストリートを楽しんで、またオーベノレジュへ。
山崎片手の打鍵がスタートです!すげぇ筆が乗るってこういうことやんな!という気持ち!
書いてる内容はアレだけど! ア レ だ け ど !

そして翌日、朝食をいただいてからお礼を言って出発。あーもっと居たかったなぁ、居心地がすごく良かった。

オーベノレジュの方に教えてもらったおいしいフライとかに寄りながら、駅へ行って城之崎温泉へリベンジ。
やっとこさ一つ入れました。今度は朝一番の手形を貰ってみたいなぁ。
その後城之崎文芸館 http://kinobun.jp へ行って展示を見てきましたが、まぁすごいこと!
文芸の展示は、ただひたすら「読ませる」ものになりがちだが、ここは「体感する」ことができる。ハッとさせたり、ドキッとさせたり、とにかくすごいです。
ネタバレになるから言わないですけど、「ぎゃわー!」と声出そうになりました。
地方のいち文芸館にしてはかなりハイセンスだと思います。また行きたい!
常設展示も、もっと遊んでしもてもええんやないかなーと思いました。


最終日はこんな感じで他人の金で遊ばせていただき、やっとエンジョイできて終わりました。


という旅で非常に筆が乗った次第です。
いやー温泉地いいな。日本海側ってすげーな、なんかこう静かなパワーに溢れとるわい。
鳥取も島根も石川もそうやけども。自分はすごく好きです。