下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「ドラゴンクエスト ユアストーリー」鑑賞

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うむ!観てきたぞ!

すでに賛否両論なのは知っているが、公開直後は「賛」ばかりがメディアに取り上げられていたり
Twitterでも「賛」の感想が多かったが、時間を経るにつれてひどい暴言みたいなのもちらりと目にしたので
一切のほか感想、情報を得ずに見に行ってきた。

そんで、以下感想ですけど毎度のことながら完全ネタバレなのでお気をつけください。


<前情報>
・自分はドラクエ5のスーファミ版しかやったことがない。
・やりつくしてやりつくしまくっていた
・今話題になっている小説(久美沙織作)も読みまくっていた
ドラクエ5に対する思い入れはすさまじい
・なお妻は基本フローラ。ビアンカとは遊びの関係←最低

↓以前の予告見ての感想とか
tora-kaibuntei.hateblo.jp


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このブログ内容の結婚のくだりはほぼ正解(笑)
続編あるかな~!?みたいな純粋な自分がかわいい。

※※※※※※※※※※※※<以下ネタバレあり>※※※※※※※※※※※※※


◆あの音楽あってのドラクエじゃなぁ!
 鳥肌すごかった。音楽と映像の雰囲気を楽しむのにも観て良かったと思う。

◆ゲーム画面で一気にはしょる(笑)
 いや、悪くないんだけど。
 一気にはしょられた感。せめて子供時代のビアンカ見たかった。
 んでうわさには聞いてたけど、子供時代のフローラとの出会いのシーン出てきた。
 あれスーファミにはなかったもんね?

◆リュカの子供時代かわいい
 表情豊かでかわいい

◆ぬわーーーーーっっ
 パパスとの絆はもう少し見たかったなぁ。
 あと、燃やされても生きてるパパス。
 あれはさ、もう声も届かない存在になっちゃうから印象的なんやんか。
 戦いながらちょっと説明して(息子に呼びかけて)豪快にぬわーっじゃだめだったんか。

◆モンスターすごい!
 めっちゃモンスターが3D映えしとった!すごいな!
 動きとかも印象通りで感動した。
 このへんは、ドラクエが現在3Dになっているっていう基本があるからやろか。

◆主人公(リュカ)が伝説の勇者だとパパスに言いくるめられている
 そりゃ可哀想だろ……と思った。
 ゲームは、そもそもが「伝説の勇者探し」という状況だったから
 そのために自分がいるという目標が高い位置にあって、その気持ちが操作側にももてたわけだが
 「僕は勇者だ!」→「勇者じゃなかった!」てなったときの落胆ってすごすぎない?
 自分への嫌悪と憎悪と、パパスへの微妙な怒りが沸きそうや。
 むごい設定にしたなぁ。

◆声優について
 このへんからがっつりディスっていきますけど。
 声優陣もほとんど意識しないまま見てきた。

 主人公佐藤健はとても良かったと思う。
 はじめのなよなよ感はヘタレな主人公にぴったりだし、後半ちゃんと盛り返した。
 子供時代のリュカ、ヘンリーは及第点。
 大人ヘンリーなにあれくそか。最悪やった。坂口健太郎ってだれや。なんかどっかで最悪な吹き替えかなんかで見た名前な気がする。
 サンチョは聞いたらケンドーコバヤシやんって思って集中できんかった。
 パパスは声がやや若い感じあったけどまぁいい。
 ビアンカへったくそやな……よくある吹き替え芸能人。
 フローラ  !!!  かっわ……かっわ……!!!かっわ!!!いい!!!
 ルドマン微妙にへたな感じと、思ったより高くてなんか違和感あったけどそこそこ良かったと思う。
 プサン個性的だけど、けっこういいやん……最終的にはめっちゃいいやん!て思ったらヤスケンで納得。 
 賀来千香子
 ブオーン……おでって言ってた
 ゲマ すげぇゲマ感!!!最上級のゲマ感です!!!最高でしたゲマ様!!!
 ジャミとか あんま印象ない

◆3D
 静止画はすごくいいんだよな。
 でも動くと違和感を覚える。
 ちなみに表情は、頬の筋肉があまり動かないのに目はかなり開いたりするのでちょっと怖い。
 静止画はいい。静止画は。

◆笑いのポイントのずれ
 これ結構なもんだったな。
 そこで笑いいる?っていうポイントであきらかな「これおもろいでしょ!ねぇ、ねぇ!」とされている気持ち
 こっちは「はは、あぁ、まぁうん」という苦笑いで過ごすも、その後にまた同じようなことをされる。
 笑いの空気がちょっとおかしいというか、テンポのずれがひどいというか。
 明らかな笑いを誘おうとしている空白の間でも誰一人も笑っていなかったので、そのへんは共通している気がする。
 唯一、後半プサンが妖精の国にロボットが出ることについて「しかたないじゃろそうなってんだから」みたいに
 ぶつぶつと言ったところで女性一人がフフッと笑ってた。

◆リュカ
 リュカの名前の別問題はおいといて。
 なんかやたらとリュカがヘタレなんすよ。線が細いっていうのも関係しとるかも。
 「僕じゃ無理だ」とか「できない」とか。いやいや、ゲームイラストみた??鳥山明のあの絵みた??
 あいつそんなん言う(笑)??ってなった。
 ヘタレなのにあのモンスター山から逃げだそうと思ったの?
 逃げ出せたのにヘタレてんだろ?パパスの遺言も聞いてたわけだろ?しかも自分が勇者なんだろ?
 そんでもヘタレてんの?精神大丈夫か?
 と、だいぶいらいらした。
 たぶん、ゲームをしてた自分の中の印象とか、小説「ドラゴンクエスト」の影響とかあるんだろうけど。
 小説「ドラゴンクエスト」のリュカは、ややおっとりしてるけど精悍な青年っていう雰囲気だったな。
 だからビアンカを「おまえ」と呼ぶ今回の主人公にやや違和感。(小説でおまえって呼んでたかもしれんけど、印象にない)
 後半は主人公らしく持ち直していた。

ビアンカ
 まぁ声優がくそでした。
 あと圧倒的なヒックとドラゴン感。
 大酒飲みなん?まぁ、あれは大酒のみっていうよりもやけ酒だよな。
 フローラの件での表情はなかなか良かった。
 あと結婚した時の感じも良かった。
 明らかな姉さん気取りの感じはゲーム同様自分のいらいらを増させてくれたので◎なんでしょう。
 まぁとかく声優がひどかった。

◆フローラ
 なんなん、めっちゃかわいいやん!!!
 どぎまぎした感じも、もうゲームのフローラそのまま!!
 わいの嫁はここにおったんや!という気持ち。
 まぁとにかく可愛いっすわ。
 自分の目に狂いはなかった
 だがしかし、オババに化けてリュカの「本当の気持ち」を引きだそうとしたのはなんで?(まぁラストに関係してるんだろうけど)
 あの時のフローラの表情やたらと清々しい顔してんのが気に入らない。
 顔が真っ赤になるまで好きだった人を譲ったわけだろ。
 まるでそれまでが無かったかのように「主人公が離れるのはなんでもない」みたいな、悲しい表情ひとつもしないで
 あっさり「だって気づいちゃったもの」みたいなん、なにあれ?
 んでリュカのビアンカへの気持ちが本当の気持ちだと誰が断言できるんだ?フローラは勝手にそんなんしてるけど責任もてんのか?
 ……みたいなことを考えてしまう自分はあの展開が不服です(笑)
 だってそれまで奇跡のフローラ婚だと思ってたんだもんなぁ!すごい残念だった。


◆ヘンリー
 リュカから敬語かぁ。なんかイメージと違ったな。
 絶望的に声優が糞でした。
 顔はまぁヘンリーっぽかった。できればマリアも居てほしかったけどしゃーない。

◆アルス
 ま さ か の ひ と り っ こ !!!!
 娘は!?娘は!?どうして娘おらんの!
 っていうか確かに娘おらんでもどうにかなるストーリーなんだよな!
 でもあえて娘がいることがポイントだと思うんだよなぁ!
 これも小説「ドラゴンクエスト」の印象だと思うけど
 双子の兄は天空の勇者だと言われているのに、自分はそうじゃないと娘が落ち込んでるイメージあって
 それをパパ(リュカ)が勇者じゃなくても大事な存在なんだよと優しく説明する印象が強い!!
 まぁこの映画にはいねーんだけどな(笑)!
 でも勇者感あったなぁ、息子!
 主人公がその引き立て役になったレベルで勇者感あった。

ビアンカの出産
 妊娠姿があったの良かった!
 ゲームでいまいちイメージわかなかったけど、きっとこうやってお腹に耳あてたりしてたんだろうなぁと思えた。

◆ドラゴンオーブ
 あーなんか懐かしい!ゲームでもそうやってた!
 とすごい思い出した。なんかその瞬間めっちゃ感動した。

◆子供が敬語
 あーなんかすっごい小説「ドラゴンクエスト」感!
 あれ読んで「子供が親に敬語ってすげーな」と思ったんだよなぁ。
 でもそうなっても仕方ないよな、と思ったのがよみがえった。

◆8年たってるのに
 ヘンリーぜんぜん老けてない
 そこはいい歳の取り方しとけよ……

◆マーサ(感想Twitterコピペ)
「リュカ……リュカ、聞こえますか。

 とうとう来てしまったのですね。

 私の名前は 賀来千香子

◆最後の応援部隊
 まぁ、いいんじゃないすかね



◆そ し て 問 題 へ ……
 なんか剣を雲のとこにぶんなげたら門が閉まるやらで、息子が勇者感まるだして
「行きます!」てなった直後の展開。
 は?なにこれ?息子死ぬの?まさかの息子死?
 とか思ってから、怒濤のびっくりですよ。
 なんていうか……

「御託はいいから普通にドラクエ5の映画見せろや」

 としか(笑)
 プログラミングされたなんたらが出てきてやいやい言うだけならまだ
 「あー昔プレイしたなぁ」という気持ちも出てきたもおんを
 それ(今我々が見ている物語)をプレイしている会社員の映像まではっきり映し出されたら
 それは「ユアストーリー」でもなく「あの会社員のストーリー」じゃね?
 だって自分の妻はいつでもフローラだったし!!!!!!←やけくそ

 スラリンがアンチウィルスっていうの聞いて「はぁ?」と思った。
 突然そんな役目にすんじゃねーよスラリンはスラリンだわぼけが。


「大人になれ」
 とあのなんちゃらが言った瞬間「見に来るんじゃなかった」と思った。
 大人になることがゲームをしないことになるのか?(という疑問はあとで会社員の主人公がなんか言い返してたけど)
 この映画を見ている時点で、この映画を制作した側からは「この見てるやつら全員いつまでたっても大人になんねーな」と思ってるわけだろ?
 んで、それをぶちこわしてしてやったり顔してるのが透けて見えんだよくそが。

 見る側を馬鹿にする気持ちがあるならそんなもん隠し通してただの子供が喜ぶドラクエ映画を作っとけや。
 んで遠くから見て馬鹿にしてりゃいいだろ。なんで面と向かって否定すんだろう。

 最後に会社員に「あれは確実に、もうひとつの人生だった」みたいないい感じのこと言わせてるけど
 そんなん言おうがあれだからな。
 言わせながら「はは、だからそれが大人になってないって言うんだよ」と制作側は鼻で笑ってっからな。


 なんで素直にドラクエ5で作らんかったん?
 なんで無理に主張入れたん?
 それまで糞声優とかでもなんとか思い出補正も入れて乗り切ってきたのに最後の最後でぶちこわすのすげーな。


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ということで
★☆☆☆☆(ほしひとちゅ!)
主人公の線が細い。
んで最後の最後っぺがくそ。
あとフローラに悲しい思いをさせやがって←しつこい