下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「アクアマン」鑑賞

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やっぱり邦画の女子高生は毎度毎度余命いくばくかしかないし

洋画の「強いまたは何か才能がある」「人間でないもの」にはなんでか無理やり子供がペアにされるなぁ。どっちもくそやなぁ。

でおなじみの芥文亭虎太郎です。

 

見たーやっと見た。前に書いたマスカレード・ホテルは見てから感想投稿するまでかなり経っていたから、今回は見たその日(今日)に取って出しだぞ☆

 

平日夕方だしもうぼちぼち放映も終了だしスクリーンも激せまやってーのに結構混んでた。

 

さて、相変わらずのネタバレで感想を言っていきたい。

なお、虎太郎は圧倒的マーベル派ですが、バットマンの薄暗い空気がものすごくエロくて好きだしコスチュームはエロい。という認識です。

 

 

同じDCシリーズワンダーウーマンのネタバレ感想はこちら。

そういえばジャスティス・リーグの感想書いてなかったな!アバー

tora-kaibuntei.hateblo.jp

 

 

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◆嵐がきました!

 嵐がきたんですが窓がバッタンバッタンしてるので、ちゃんと閉めますよ……閉め……ってそっちかーい!

 と思わず思ってしまったダディの行動。

 洋風窓の外側にだいたいいっつも開いてる木製のシェードみたいなやつ、あれっていわゆる和風建築の雨戸みたいなもんじゃないのかwww

 それ自体を一所懸命壁に括り付けようとしてるからなんのためにそれがあんだよとすごい思った。

 

◆女王との出会いでのいろいろ

 1.ゲブッて水を吐いたのを見て「おいお前海の人ちゃうんか」と思ったけど、まあ、うん。そういうもんなんだろう。

 2.よくある言語問題はここでも起こりますが、もうそれはいいのです。(達観)

 3.布団掛けられる→基本的に体温低めじゃないとまずそうだけど、ぜんぜん順応。

 4.金魚食っちゃう(これが別の感想につながる伏線だとはだれが思っただろうか)

 

◆熱いもの飲んで大丈夫なのか??

 うろたえる女王にあったかい紅茶を出すダディ。家のものいろいろ壊されても優しい。

 あったかいものを触るのは初めてだろうと思うんだけどなぁ。その暑さに驚いてもないし、湯気を見ても多少反応する程度で驚かない。

 なにより、熱いものを口に含んで全然平気。めっちゃカップ煽って飲んでる。

 そこはさぁ!「あちっ!」みたいな感じで、警戒してフーッてなるか、フフッて笑いあう感じの所じゃないのかなぁ。

 せっかくの「アトランティス人」がただの記憶喪失の女的な感じになってもうてる。もったいないと感じた。

 

◆いじめっこ

 水族館でアーサーをいじめるいじめっ子。「お前魚と喋れるんだよな!」とからかっていじめます。

 めっちゃジャイアンスネオっぽくていい!典型的な、べたな服装とデブ痩せの組み合わせ。かわいい。

 

◆そこでサメがガラスにどーん!

 ヒビが入るレベルでドーン!

 サメの骨格を調べてもいまいちはっきりとしなかったけど、鼻のそこそこの部分までちゃんと骨があるっぽい。

 んで、水族館のガラスの厚みは60センチ。

 もうね、そんなヒビ入るレベルでドーンしたら、サメの鼻のほうが大ごとです。

 さらに言うなら、水圧があるのでヒビが入るというよりも突然爆発したようにドンッと割れるでしょう。

 ヒビが入るなんてもんじゃすまない。とかいう分析をしながら見ていましたがまぁいいです。さめかわいい。

 

◆自分の生まれのこと、母のことなどもちゃんと知って育ったいい子

 アーサーめっちゃいい子です。

 大人になって刺身入れまくってもいい子です。

 よくあるのは自分の出自とかもいまいちわかってなくて「私が……プリンセス!?」「俺が……勇者!?」みたいな

 クソべた展開ですが(嫌いじゃない)、アーサーは自分の周囲のことも理解できているのがすごい。

 

◆爆発でことを起こしすぎ(全編通して)

 全体的に、爆発を多用しすぎて軽い!

 いちゃいちゃしてたらドーン!警備してたらドーン!覗いてたらドーン!

 

◆ちょっとCGに違和感

 なんか背景とあってないときが結構あった。

 砂漠とかひどかった。

 

◆海に飛び込むときのメタル音楽

 イイネ!!

 むさくるしい男の感じでメタルなのがすげーイイネ!

 できることならもっとメタル強めがよかったな!

 

◆珍しく悪役が黒人。思い切ったな!

 原作コミック未読なので、コミックままなのかわからんけども、悪役が黒人。

 今日日差別やなんやでキャラクターが規制されがちなのに思い切ったなぁ。

 でもそのおかげで、キャラが立っていいもんです。

 

◆しかしその悪役のモンタージュ……

 モンタージュは映像の手法で以下をご覧ください。

www.youtube.com

 自分の経典でもある「Team america」の1シーンですが、もうまさにこれで自分はこの感じがグルグルしてしまって

 「悪役だけどちょっぴりファニーですよ!」と制作陣が笑わせにかかっているシーンで違う感じの笑いを浮かべてもうて

 ちゃんと入り込めなかったのがなかなかに辛い。

 トレイ・パーカーのせいで今までどれだけの映画や舞台を素直に楽しめなかったかを思い出した。

 

◆アリエル

 アリエル。緑と赤はアリエル。

 それを考えても、やっぱりアリエルの色味は秀逸やったんやなぁと痛感。

 ……ということでいろいろ調べたところ、メラの出自は1963年のDCコミックスのようだ!

 そのころカラーで出ていたかは不明にしても、おそらくDのリトル・マーメイドが制作された1989年ごろにはすでに

 「赤い髪で緑の姿の海に住むメラ」というキャラクターは定着していたはずだ。

 だからこそ、D社はア〇エルに海に住む女性のイメージであるその髪と服装(ボディ)色にぶつけてきたんだろうか。

 これはあかん……みんな絶対、アリ〇ルが先やと思ってるでこれ……

 メラが不憫でならない。そろそろ姉のギラやヒャドも連れて出てきたらいいと思う(いない)

 

津波

 感想で3.11を思い出して気持ち悪くなった、というものがあるのをヤフーニュースで見ていた。

 「いやいやそんな、ゆーても海の中の話やし」と思ってたけど、たしかにまぁ、あれは……うん。

 ポスターでも海の中っぽいし、「海の戦い」を主体とした感じの宣伝だけど、実際は陸地VS海ということがあり、どえらい津波

 しかも、正直言って3.11以前の映画で使用された津波のイメージは「青い」「なんかワーッてくる」みたいな現実よりも想像に寄ったものが多かったんだが

 アクアマンに関してはかなりリアルな雰囲気で作られていて、海底から押し上げられるような海に、走る車を巻き込もうとする波とか

 さらにその後の報道映像まで、現実を感じさせるものだった。

 これは、フラッシュバックする人も多かろう。文句を言うのも納得できる。

 日本の興行会社も試写したときになんでそいう警告をした人が出なかったんだろうか。謎だ。

 

◆ただし、その報道内容

 「ゴミがめっちゃ出てる」みたいなクソどーでもいい報道やないかい!

 

◆海底の人たちの髪の毛の意味

 すっげぇフワーッフサーッてしてて「なんでこれ、紫外線もそんな問題でもないだろうに髪の毛生えてんだ??と見ながらすごい考えていた。

 で、自分なりに出した答えが

 「よくわかんないけど生えてる。でも生えてると、小さな微生物とかカクレクマノミみたいなのがイソギンチャク感覚で隠れてくる。それはいわゆる我々の世界でのシラミとかノミみたいな感じで、「うわーお前カクレクマノミいんじゃん」みたいな感じで会話がされたりして追い払われたりしてんだろう」

 ということです。

 

◆海底の人たちの進化

 どうしてこの人たちは人間の形をずっと取れているんだろうなぁ、もっと鼻が平べったい感じになって、耳もそんな意味ないだろうに

 とかものすごい考えながら見てた。

 結果、いろんな種族がいて、種族の中にはそういう人たちもいたので「生き方によって進化が変わったんだろう」と理解。

 

ウィレム・デフォー

 出てるやんけ!

 めっちゃ好きです。この人が出ると、急に画面にくぎ付けになるんよな。

 細身の方なので悪役にされがちだけど、今回はものすごく良い役で、そして若いころもCGで見られてよかったです。良かったです!!!

 

◆全体的に、歌詞付きの曲でムード盛り上げるのやめてくれんか

 あからさますぎてわろてまう。

 ミュージカル映画でもなくヒーローヒロインが歌うわけでもないんだからやめとけ。

 

◆戦闘シーンで空気(気泡)を多用しないのがいい

 これは本当にすごいと思った。

 水中でのスピード感とか、そういうのを出すのによくありがちなのが「気泡をまき散らして進む」とか「気泡が上へあがっていく」

 ということだが、彼らの世界は水中深くにあるわけで、いわゆるただの「魚類の動き」と一緒なわけです。

 つーことは、服についた気泡だのなんだのは基本的に存在しない。

 スピード感などを出すのに気泡を使うのは簡単だが、それをしてしまうと途端に陳腐になる水の中。

 だからこそ表現に苦労しただろうなぁと、画面みながら物凄く唸った。すごい。

 スピード感は水中のゆがみと、ドンッという低い音で表現している感じだった。天才だ!

 

◆地下帝国の技術

 まぁツッコむところはいろいろあるけど、そのツッコミに自分なりの答えを出すのがすげぇ楽しかった。

 1.戦艦みたいなのの透明な窓の素材はめっちゃ大量のイカの骨だ

 2.メラの戦闘服みたいなんは、海の素材(緑藻的な海藻がひっついて)でできてるから海に入ってるとすぐに着れるし

 陸上に出ると乾いてカサカサに取れるからふつうの服を着なあかんのやな

 

ピノキオのくだり

 逃げるのにクジラの口にとびこみ「ピノキオだ」と言ったアーサーに対してメラが「Who!?」と聞くのだが、ちょっと待ってほしい。

 「ピノキオだ」では、そのピノキオという単語が何なのか理解できていないはずなのに、メラはそこでそれが「人である」ことを認識しているから「Who」と聞き返している。

 おかしかないか。

 

◆砂漠に飛び降りる

 死ぬだろ

 

◆弟のご高説「人は海を汚す!」

 そのシーンで、捕鯨をしているイメージ映像が流れる。

 厳密には、2頭のクジラが寄り添って泳いでいるところにモリが突き刺さり「ピギャー!」みたいな感じ。

 あまりの偏向的な表現に自分は正直ウンザリです。

 別に、捕鯨がいいとか言ってんではなくて、お前らの昔の女王だってめっちゃ金魚食ってたんですけど。

 つーことはあんたらも日々魚食っとんやろ。

 食う・食わない、可哀相・可哀相じゃない の境目ってどこやねん?

 と非常にもやもやした。これは、そもそもの捕鯨問題で言われる話とそっくりそのまま同じ。

 人間の捕鯨は許せないけど、自分たちが戦闘するために乗り回すシャチや小型クジラはいいんですね……よくわからん。

 

◆ローマを壊さんでくれ!

 歴史的建造物が壊されるシーン見るの本当に胸がいたい!

 

◆お母さん出てくる

 死んだはずの……お母さんが……めめーっ!めめ、メメーーーツ!

 という感動シーンだが、もう白いお母さんを見るとすでにアントマンミシェル・ファイファーが出てきてまう。

 奇しくも今回のメメも「死んだはず(死んだ可能性が高い)」「一人で孤独に生きてきた」「主人公の危機を助ける謎の人」「謎の白いなんか強そうな感じになってる」「白髪のロンゲ」

 という圧倒的な謎メメに成長していた。

 メメーーーーッ!

 どっちもに言えるけど、長年(20年とか)誰ともしゃべってないのに、さっそくベラベラ難しい単語でよくしゃべるよな。Disではない。

 

◆伝説の槍を手に入れたぞ!

 結構あっさり!

 そして、血の覚醒的な映像で目からシナプスがつながるみたいに血流に乗って魚介類のイメージが体をほとばしるんだが

 それを見ていたら

 魚! 魚! イカ! 魚! 魚! 魚! カニ! 魚! マンタ! サメ! 魚! 魚! カニ

 みたいにめっちゃ頭が見たものを言葉にしてきて笑いをこらえるの必死。

 

甲殻類王国

 目がつぶらでめっちゃかわいい。

 

◆深海のゴジラみたいなのに乗ってアーサーが登場!

 さんざん両陣営をぐっしゃぐしゃにしていた後にメラが来て「これ以上やると犠牲者が……!」みたいなん言う。

 もう、くそほど死んでますけどwwwwwwという気持ち。

 あんなんせんと、もう海2分割でドーンしたらいいじゃないですか、お得意のドーン。

 そしたらみんな冷静になります。

 

◆弟との決闘

 マm……メメ――――ッ!!!!

 メメ、メメッ!メ・・・・・メメ―――――ツ!!!!!

 という弟の感情が読み取れたが、メメに言いたい。

 「そいつはあなたの事を『裏切者』で『あの女のように弱い』という、兄に対するディスり言葉で使ってましたよ」

 

◆王だアァ―――!

 突然しゃしゃってきたメラがこいつぁ王ですよ!みたいな感じで皆に言ってドーン!

 決まったアァァ――――!

 というシーンが、なんか潜水艦の上みたいなとこで、どうなん?と思っていたんだが

 よく考えたら、海でも陸でもない、どちらの人も存在できる世界(場所)ということならあそこなんだろうなぁ。

 だからこそ、海の中でも陸の上でもないところで、王であることを皆に認めさせたのだろうと思うと感慨深く感じた。

 深読みしすぎだったら恥ずかしい。

 

◆マーベルよりも女性がかわいい

 マーベルはややリアル。

 DCは作りこまれた、キャラクターとして完璧な女性という印象を受けた。

 

◆アーサーとメラ

 恋のはじまりみたいな感じで終わったのが良かった。

 そのほうが未来を感じられるし、父母の恋愛が引き立つ。

 

◆コミカルが結構雑に入ってくる

 この嫌なコミカル感はSW最後のジェダイのクソさと似通っている。

 ※クソさの感想は以下

tora-kaibuntei.hateblo.jp

 ただ、アクアマンのほうが100倍マシ。断然マシ!!!!!

 マシっつーか、もうアクアマン最高!!!!ってなる。もう試写会の会場出てからヤリのおもちゃみたいなん持って謎の女子大生みたいな感じになって友達と「アクアマン、さいこー!」とカメラに向かって元気にやれるほどの安っぽさでアクアマン最高だと言える。

 

 

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★★★☆☆(ほし、みっちゅ!)

 

水の中の描写には学ぶところも多い。

SWより100倍マシ。←しつこい

ジャスティス・リーグ見たときは「ムサいメタラー」としか思わなかったけど、キャラ立ちしてていいなアクアマン。

ソーVSアクアマン見たい。

 

刺身。