【趣味】映画「ボヘミアンラプソディ」
三週間くらい前に見た映画。相変わらずのネタバレ上等なので、知りたくない方はご注意ください。
「ボヘミアンラプソディ」
故・フレディ・マーキュリーの人生を描いた作品。
史実とはいろいろ違ったりするようだが・・・さて見た感想を述べていきたい。
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■だいぶ歯出とんな!←突然殴りかかるスタイル
でも、そこがいい!
キュートさがすげーんですよ、歯が出てることで。
しかも人より歯が多いから口腔が広くて音が響きやすいとか、本人がそれを理解しているのが最高。
■パキ野郎
すごく「パキスタンから来た」とか揶揄されるのをいやがっていたフレディ。
インド系なわけだけど、そのたびに嫌そうに(面倒クサそうに)言い返していた。
言い返しは冷静で、知的な感じを受けた。元々すごい穏やかな人なんやろな、という印象。
■彼女メアリーがいい女すぎる
めちゃいい女。女物の服を見繕ってあげるのもバンド活動理解者でかわいい。
フレディのプロポーズめちゃくちゃ良かったんやけどなぁ。切ない展開やったなぁ。
■ハコでやってた時の大物感もっと見たかった
解散しそうなバンド「スマイル」に声をかけてバンドのボーカルとして成り上がったフレディ。
初めてステージに立って大衆を引き付ける。
そのへん、もっとしっかり見たかったなぁ。曲作りとか練習とか、そして喧嘩したり失敗したり認められたり
そういうところをしっかり見てみたかった。
そこが浅いから「ラッキーで売れた素人バンド」感を感じてしまう。
■アルバム作成!
すっげぇ楽しそう!楽しそうすぎてうらやましい(笑)!
キャッキャしすぎやろ……最高の仲間たち感あっていいなぁ。
アルバム制作のシーンは全部めちゃ楽しそうで良いです。
■ピアノを弾いていてのキスシーン
どえらいドキッとした。あんなにドキッとするキスシーンあんまり覚えが無い。
つーのも、見てる側のこっちは、フレディが相手への感情など全く読めない(知らない)中で
相手の感情が高ぶってるのが相手の視線で分かるからだ。
しかも相手はボヘミアン・ラプソディを出すにあたって尽力してくれたマネージャーである。
えっ、ええーえー……エー……エーオ……という動揺で、いまいちあのシーンでどんなやりとりをしていたのか覚えてない。
つーかそれまでにフレディのゲイであるという側面よりも、カリスマ性や格好良さ、そして彼女と仲良しな感じが強く
ツアー中に突然同性との性的な(恋愛的な)接触を始めたことにショックを受けた。
そのへんは史実とは違うらしいが、物語としては突然感がある。
■どえらい寂しい
アルバムも売れて大物になったフレディ。
大きな邸宅で、バンドメンバーと食事をしよう!と誘うも皆家庭があり帰ってしまう。
「床で食べよう、まだ清潔だよ!」とか必死に言ってるのすげぇ切なくて悲しくて見てられんかった。
マイケルジャクソンとかもあんな感じやったんなんかなぁとなんとなく「カリスマ」の孤独を認識。
その後も近所に囲った(住まわせた)メアリーと電話をしながら電気かちかちして(させて)フレディだけキャッキャしたり
彼を置いて皆が変化していくのが悲しい。すげー悲しい。
だからこその、のちにその邸宅でえらい欲望まみれのパーティーしまくったりという行為に及ぶわけだが
悲しいことにさらに浮き彫りになる孤独。かなしい……。
■メンバーもいいやつすぎる
あんな自分勝手なボーカル(絵に描いたような傲慢もしてたり)ぶち切れて縁切るレベルやろ。
けど、しない。してない。いい奴らすぎる。
■エーーオ!
エーーオ……
■ハードゲイ
めちゃ出てくるやん……楽しみすぎてるやん……
フレディがぼろぼろなところ、元カノ・メアリーが心配して来たのに、そこに大量のハードゲイが
わいわいしながら入ってきたシーンでは思わず吹きそうになった。
空気読めなさすぎるし(彼らは悪くないんだが)、メアリーはショックすぎるし、フレディはえらい動揺しとるし
突然のハードゲイ集団の登場にみんなオロオロしとるやないか!もれなくわしもじゃ!
■元カノ、メアリーの妊娠
「赤ちゃんができたの」に対する「そんな……」みたいな発言。
あまりにもショックでメアリーは雨の中に駆け出します。
本当に言うたんか、あれ。
いや、わかるよ。フレディはメアリーがずっと自分のメアリーだと思ってたんだもんね。(ハードゲイパーティーしようとしてたけど)
自分のメアリーだったけど別れたから他の男と一緒にいるのは仕方ない(自分はゲイだし、別れたし)と思っても
メアリーが他の男の子供を妊娠して母になるという衝撃はすげーもんだったと思う。(ハードゲイパーティーをしようと準備していた中でも)
冗談めかして書いたけど、あそこすげぇ泣いた。
「あなたはなにを言ったかわかってるの!? 妊娠したってことに対して「そんな」って言ったのよ!」と責められ(メアリーの言うことは当然の気持ちだと思う)
「違うんだ、すこし驚いてしまったんだ。嬉しいよ、おめでとう」と雨の中で必死に弁解するフレディ。
もうすげぇ、悲しかった。
そこで元マネージャーポールの悪事を追求して別れを告げるのは、それまでのメアリーとのやりとりの重さに対して
だいぶあっさりだったと感じた。ポールはそこまで追求する必要なかった要素なんかな??
■エーーーーオ!!
エーーーーオ!
■親は厳格だったけど理解者ですばらしい
すごく昭和を感じさせる親御さんだったな……厳格な父親、息子を優しくフォローしようとする母親という感じで。
ダディ格好よかった。
■応援上映行ったら
自分どうなってまうんやろ。行かんけど。
■エイズであると診断された時
病院で、闘病している子供に「エーオ」と呼びかけられるフレディ。
演出だろうけど……やすっぺぇなぁと、出ていた涙が引っ込んだ。
■ライブエイドの登場シーン
映画冒頭、みなさんおなじみのフレディがライブに向かうために一人廊下を歩き、気合いを入れ、そしていざ、客のいるカーテンの前に立つ。
しかし最後のライブエイドのシーンでは、同じようにフレディが動いているけれど、その後ろにはしっかりとバンドメンバーがいて
フレディの「ひとりじゃない」感すごかった!鳥肌立ちまくった!
■エーーーーーーーーーーーーーオ!
エーーーーーーーーーーーーーオ!!!
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っつーことで★★★★☆ほしよっちゅ!
ライブ映画、男の成り上がり物語としては最高。
☆がひとつ欠けた理由は、なんかちょっと物足りないなぁという感じがあったからです。
ライブエイドをしっかり描こうとしたが故に、それまでの地固めが甘いというか……ラッキーバンド感が拭えなかったというか……そんな感じ。
うちの(今や市場から失われておる)プラズマテレビで見たい!
たぶんエオエオ言っておるうちがあったら自分ちです。