下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「ウィンチェスターハウス」鑑賞

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有言実行だずぇー見ましたウィンチェスターハウス!
放映最終日にぎりぎり駆け込みです。
最後の最後まで、本当に見るのかガチで悩んでおった。
いやだなーいやだなー、こわいなこわいなーと思っておった。
しかし勇気を振り絞りみました!
後から知ったけど「SAW」の監督なんですね。知らずに見ていた。「SAW」は怖そうなので見てない。

つーことで、御多分に漏れずネタバレありでいきたい。

<鑑賞条件>
◆日時;平日昼間
◆スクリーンサイズ;最小(放映最終日だし……)
◆男女比・埋まり具合; 6;4 埋まり具合2割 ホラー映画を見るとき、やたらと後方が埋まっている気がするなぁ。
 あと、前方に座っている人は心配なのか結構始まる前に振り返っている傾向がある(笑)


※※※※<以下完全ネタバレ>※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◆意外と見れた
 数ヶ月前からバイオハザード最新作のプレイ動画を見るのが楽しくてしゃーないんだが、そのおかげか
 びっくりシーンではドキッとするものの「うひひ」と笑みがこぼれる始末。
 ちなみにバイオハザードを自分はプレイしたことがなく、超初期のやつでも「うわーやだやだ、これあかんわ」と言って
 プレイを見るのすら逃げ回っていたんだが、どんどん映像がリアルになってきたら結構見れるようになった。
 想像力があまり必要なくなるといけるっぽい?昔は想像力でとてつもないものを想像してもうてあかんかったんかな。
 (と思ったけど、多分昔は「意味不明の菌?で普通の人がどんどんゾンビになっとる」という意味不明さが恐怖やったんかなぁ。
 今のバイオは敵がはっきりしているから見やすいのかも)

 ということで頭の中ではバイオが隙間に存在しており、恐怖を緩和してくれていたような状況。
 頭の中に「イーサ~~~ン」と笑うルーカスが登場して緩和。ありがとうルーカス。
 バイオハザードが護符になる日がくるなど誰が想像しただろうか。
 


ヘレン・ミレンが美しすぎる
 ウィンチェスターハウスを作り上げる主のサラ・ウィンチェスターを演じたヘレンが美しすぎて「お婆さん」というレベルではない。
 あの、禁欲的な姿が非常にエロい。←またそれか
 常に喪服。白髪。黒いベールで顔を隠している。んで、周囲からは頭がおかしいと思われている。
 きわめてエロい。←しつこい
 サラの初めての登場シーンは、サラの姪とその息子、そして主人公のエリックと一緒に食事をするシーンだ。
 それまで姿も見せず、本当の意味で秘密のベールに包まれていたサラが登場するのだが
 圧倒的な喪服感、顔の見えないベールを自分でそっと持ち上げるとそこからくっそ美人なおばあさん登場。
 じっと見ていたエリックに「なに?」みたいな事を言っていたんだが、そりゃ見るわ!と。なんじゃこの色気の具現化。
 (とりあえずエリックはそういう目で見ていたわけでは無かった)
 あとはもう、ばーちゃんなのに吹っ飛ばされるは壁にぶち当たるわ
 そんなんばーちゃんがやったら失神してまうやろ!という部分でもしっかり意識のある強いサラ。さすがです。


◆24時間365日の増築
 見てて思ったんだが、これはお告げ云々もそうかもしれんけど、サラは身の回りに「生きている存在」があることが安心だったんじゃないかなぁ。
 常にトンカン音がしてて、誰かが活動しているという作業音が響いていて、その中ではまだ安心できたんじゃないだろうか。
 それは、小さすぎる家では、ウィンチェスターという大きな会社と財産を守りきれないし
 かといって大きくしていくと孤独感が募るといった部分があったのかもしれないなぁというのが自分が感じたこと。
 まぁ、すべての原因は孤独ですわ。


◆姪・マリソンの息子ヘンリーの憑依芸で笑ってまう
 あーまた出たーこういうパターンのやつーと思いにやにや。
 憑依とかして周囲に迷惑かけてるけど本人は全く悪意なくてきょとんですよパターン!
 だからこそ周囲から保護される対象ですよパターン!
 でもまた保護されたそこで憑依してギャワーってなりますよパターン!!!!
 うひひひ!はいはい、またそれね!という気持ち!自分の(クソ嫌いな)ギズモ現象ですわ。はいはい。


◆随所で笑ってしまう
 自分は、霊象系のものが好きだと以前に書いていたが、なんていうか……すさまじいファンタジー感を覚えてしまい終始へらへらわらっていた気がする。
 映画館が暗くて良かった。
 わっとお化けが出てきても、一瞬ドキッとするものの、その後すぐに消えてしまうお化けのしおらしさに「ぶふふ」となる。
 霊象起きててもいまいち心に響いてこない。自分の性質がそうなんだろう。つーかそうなってもうたんやろう。
 こればかりは映画を責めることはできない。責めるべきは、素直に見られない歪んだ己の精神だ。


◆エリックの秘密
 主人公エリックの秘密。
 どうして薬中のエリックが「サラの頭が異常かどうかの鑑定」をするのに選ばれたのか、本人にも分かっていなかったけれど
 そこに選ばれるべき理由があった。つーかサラが選んだ??
 でもサラが選ぶ事を、財団の後見人みたいな人は許さないだろうしなぁ。ちゃんと理由説明しとったかな。覚えてない。
 まぁどっちにしろ、選ばれたんですエリック。
 その秘密は、まぁ……なんていうか、シックスセンス的な部分を多分に感じつつ、最終的には救われる展開で
 ホラーの割には「大団円」という雰囲気で終わった。
 はじめは薬中なので、彼が見たものが「薬中だったから」なのか「現実」なのか曖昧なのはすごく面白かった。
 個人的には「もうほら薬中だからだよほらー」とおもいながらにやにやしていた。


◆そしてお化けと共闘<超ネタバレ>
 なんか、最後らへんめちゃファンタジーすぎてもう、にやにやが顔に張り付いて自分自身でも面白すぎた。
 お化けたちと共闘!突然の共闘!奴隷みたいなお化けが封印用の釘を用意!さぁ、あちらです的な案内!
 はじめは恐怖の対象だったモノと共闘するというのがカタルシスですよ感、さぁここでグッときてくださいという思惑すげぇ。
 トイ・ストーリーを思い出す。アメリカ人はあーいうの好きなんかなぁ。まぁ、熱いっちゃ熱いけど、敵がぼやけるよなぁ。
 しかも、トイ・ストーリーと違うのは、ウィンチェスターの屋敷に出るのは(おそらく)確実に「ウィンチェスターを呪っている」霊であるということ。そうサラが言うてた。
 だったら、その中でマックス強い霊がいようがいなかろうが、自分の想いが強すぎて家に出てるなら強い弱いも関係なくね?
 どうして共闘して強い霊倒そうとすんだ???
 あと、エリックの奥さんはそんなに銃を呪ってたのか?どっちかってーとエリックとのやりとりの方がつよくね??
 なのにウィンチェスター家に出るの??
 とかいろいろ。
 とりあえず、最後のほうがおもしろ度は高め。はじめは結構スリリング。


◆大崩壊wwwww
 崩壊ーーーーーっっ!びゃーーーーwwwwww
 その中でサラおばあちゃんも無事なんかーい!めちゃ崩壊しとるやないかーい!
 どこまで史実に基づいて、どこまで脚色してんのかぜんぜんわかんねーwwwww



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ということで★★☆☆☆ほし、ふたちゅ!

ホラー映画が苦手な自分。そんな自分にはギャグ映画に思えました。
特に後半の怒濤のギャグには震えがきました。
ゲットアウトのほうがよっぽどこえーわ。やっぱり生きている人間がいちばんこわい。


まぁ、見てよかったです。たぶんここまでの「ガチ霊象ホラー」見たのは初めてだったので、いい経験になりました。