下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「スターウォーズ ~最後のジェダイ~」鑑賞

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観れた。やっと観れた。先行上映が買えなかったため、グギギという気持ちのまま乗り切った2週間。

これだけを気力に変えてやってきたと言っても過言では無い!

 

ということで観た感想を言っていきたい。

毎度のことながら、完全ネタバレである。ご注意されたし。

【鑑賞条件】

◆日時:平日午後6時頃

◆男女比他: 男女子供比 4:4:2

 今回は吹替を選んだ上年末なので、やたらと家族連れが多く非常に驚いた。こんな事は初めてだった。

 開始前からすごい騒ぎで劇場の食べ物をガサガサ食べ喋っているので、これは大丈夫なんか……と思っていたが、始まると流石に静かになっていた。

 そして子供が多いがゆえの面白い一面もあった。後述したい。

 

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◆(毎度言ってるけど)SWロゴがババーン!と出てあのテーマが流れるだけで感動する。

 なんでやろなぁ。説得力がすごいな、あのロゴ。

 今回は吹替だったため、ロゴの後に流れてくる文字も日本語なわけだが、あのゴシック体どうにかならんのかと思いつつも「あれがSWだからしゃーないのか」とも思う(笑)。

 そして下から上に流れていく「これまでのあらすじ」で日本語にされると途端に気になる均等割り付け!!!!

 あぁぁぁー均等割り付けのバランスがあぁぁーーーと思ってしまい、あらすじが頭に入ってこなかった。←職業病

 

◆子供めちゃ多い弊害と面白さ

 ロゴが出た当たりで「おぉ」という声が上がったり、しばしザワついていたりと「これが応援上映ってやつか」と思わずにはいられない騒がしさだったが

 暫くするとちゃんと落ち着き、そして盛り上がるシーンでは「わぁ」と小さな歓声も上がっていて、楽しい経験をさせてもらった。

 ゴッドタンのキス我慢映画で大人が爆笑を堪えていた(堪えてない)のを思い出した。

 流石に、ちょこちょこと子供が親に説明を求める場面もあったが、あまり気にならなかった。

 

◆お母さんそこどいて、レジスタンスが殺せない!

 レンさんの葛藤。ブッコロ!と思ってボタンを押そうとしても押せない。

 その代りに他のTIEファイターが殺してくれます。ホッと一息。

 自分で手をかけるのと、周囲がやったのじゃ気持ちの持ちようが違うもんね!

 ……っていうそういうところがヌルいんじゃお前は!というスノークの言葉が聞こえてくるようです。

 

◆レイアが死んだ……

 死んでもうた……宇宙に放り出されておる……レジスタンス終わりじゃ……

 ……ん……? なんか……生きてる……!?フォース……!?

 的な茶番劇。どうしたんだあれ。

 あそこでレイアが亡くなっていた方が話的には進みそうだが、ルークとの再会やハンソロの思い出を絡ませるには生かしておかないといけなかったんだろうなぁ。

 

アクバーていとくーーーーー!!!!

 提督うううぅぅぅ!!!!アクバーていとくううぅぅぅぅううう ><!!!!

 

 

◆ローズが恋するの早すぎ

 ローズという名前の時点でなんか歴史的な沈没事故に巻きこまれてそうな雰囲気を感じずにはおれんのだが

 珍しく正統派のイライラするキャラクターきたなぁ、と思った。

 泣いている→フィンに「ヒーロー(?)」だと言って憧れを告げる→フィンが逃走しようとしていると思い込んで拘束→フィンが想像する解決策と自分の理解が一致して共闘

 このへんの感情の描写が薄くて、感情の変化が目まぐるしすぎて腑に落ちないままいいように展開させるためだけの道具になり下がっていなかったか。

 そのため、基本の考えやどういう感情をしているキャラクターなのかがはっきりせず共感は一切できなかった。

 

◆「私たち」「入れ替わってるー!?」風

 互いが見えている状況に始めは「うおぉ、すげーな」と思い緊張したけど、なんかすげー見すぎだろ(笑)。

 上半身裸でハイウエストのレンさんを見てしまい「何か着るものないの!?」的なことを言ってしまう乙女なレイ。かわいい。それでも自分の上半身裸には無関心なレンさんかわいい。

 レイがレンさんの上半身裸を見えてしまうくらいだから、どんなシーンでも……と思ってしまいがちだが

 そこは流石のディズニーです。始めにレイ「貴方が見える」レン「俺からは見えない」というやりとりをしているので

 レイのお風呂シーンとかをレンさんが見ることはできません!やったね!

 でもレイはレンさんのお風呂シーンとかを(見ようと思えば見ることが出来……ヴォェ!!)

 そういった指摘とかを回避するために、見える範囲を変えたんだろうなぁ。

 遠隔で指先が触れ合いそうになるところでルークがドバーン!と入ってくるのは、確実に娘の部屋に彼氏が来ているのを察知して飛び込んでくる父ちゃん。

 世のお父さんは心配性です。

 

◆30隻の輸送艦に気付かれて狙われている……!!!!

 ホルドー中将が皆を逃がした後、一人母艦に残って操作します。無事に皆が逃げていると思いきや……なんと輸送艦にむけて砲撃が開始!!!!

 あかん!!!めっちゃ狙われとるやん!!!なんでや!!!!

 となり、かなりの数の輸送艦が沈められてからホルドー中将は、ワープ機能である「ハイパードライブ」を使って特攻の精神でぶつかっていく。

 そうして、助かる少数の輸送艦……。

 いや、どうせ死ぬつもりで母艦乗ってたんちゃうんかと。もっと早くやっといたらもっと輸送艦が助かったんちゃうんかと。そういう気持ちになる。

 やたらと場面が切り替わり、時間が経っているように見えてもそうでもないのかもしれないので一概には言えないが

 「助かったのはこれだけ…!?」とローズ(?)が言うくらいなのでかなり少なくなっている。

 ハイパードライブで特攻したシーンは無音になるんだが、そこで観客の子供たちから「おおッ」と歓声が上がった。

 

◆このホルドー中将も、ルークもだけど説明不足すぎてあかん。一方で……

 ホルドーに関しては戦略的なことなので「話さない方がいい」という部分もあるかもしれないが、ルークもそうだけどやたらと本当の事、本音を言おうとしない。

 頑なに言おうとしないもんだから、本当のところを知らない人たちは無駄に翻弄され、無駄に動いて無駄に傷ついている。

 一方で、フィン&ローズペアのように言わなくていいところでベラベラ喋っているが故に作戦がバレバレであるなど、無駄口のせいで甚大な被害が出ている。

 馬鹿ばっかりかと思った。

 

◆ハッグス将軍最高

 おちょくられ具合も、小物感も最高。レンさんの小物感とはまた違う、リアリティある社会の小物感。だから、より小物感が増す。

 レンさんの活躍の場所を地味に奪おうとしているところもいい。それに対してはレンさんの何も言わない懐のデカさ(気付いていない?)も感じる。

 大団円になろうとする最後にしっちゃかめっちゃかにしてくれそうな予感も、逆にアッサリ死ぬ小物の最後もどっちも感じるな(笑)

 

ミレニアムファルコンの安定感は異常

 チューバッカ+ミレニアムファルコンの安定感は素晴らしい!なんとかなるという信頼感が鬼のようにある。

 あと、ミレニアムファルコンらしい狭い場所での戦闘もちゃんと抑えていて興奮した。

 

◆「カイロ・レンをつくったのはあなたよ!」

 胸に刺さりますわ……小娘の一言……。ベンに暗黒面を感じたなら、理由をつけてハンの下に返せばよかった(ライトセーバーで殺そうとせんでも)と思ったけど

 その時点でスノークと接触があったみたいだから、戻したところで暗黒面に落ちるのは既定路線なんだろうなぁ。

 ベンさん、はやくライトサイドに戻っておいで……

 

◆テンポの悪いギャグ?やノリ?が気になった

 真剣なシーンなのに捩じ込んでくる薄ら寒いノリ。一番「ウワァ」と思ったのはBB-8の動かすAT-ST(?)に乗ったローズが「イェーイ、乗ってくぅー?」みたいなんを言ったシーン。

 ただでさえ、キャプテンファズマの判断ミスで中々殺されないこの二人が当然の如く助かり当然の如く逃げるだけなのに、この苛立ち。

 小物感でお気に入りのハッグス将軍も、挟んでくる小物感演出のセリフが面白おかしくしようとしているのが丸見えで薄ら寒さに拍車をかける。

 このテンポの悪さ、ギャクと寒いノリは先日視聴した「マイティ・ソーラグナロク~」で強く感じた部分だ。

 SWは昔からヨーダやハンソロ、C-3POやR2とのやりとりで笑ってきたものだが、それはあくまでもそうういうシーンを緩急つけるために盛り込んでいたからであって

 セリフや突然の感情の変化で笑わせようとするようなものでは無かった。あー寒い。ディズニーが絡むとどうしてもこうなってしまうのか?

 

◆鳥みたいなキャラクター、明らかにカワイイを狙っている

 しかし可愛くない。デザインはポケモンみたいだなぁ。

 これ可愛くないと思うのって、自分が「お喋りで見た目カワイイ(ウザい)キャラクターが死ぬほど嫌い」だからというのもあるだろう。

 ※最たるものは「グレムリン」である。

 レンさんの方がよっぽどかわいい。←歪んでおる

 

◆レンさんの顔に見慣れてきたせいか……

 だんだんイケメンに見えてきた。確実に見慣れてきている(笑)。

 ぽってりした分厚い唇が濡れているのが絶対にエロい。なのに出る度笑えるのはなぜだろう……。

 

R2-D2とルークの再会で泣いてもうた

 ルークの顔が昔と被って、そしてテンション高めな声が(吹替だけど)昔のルークそのものでテンション上がった!

 調べたら、声優さんは同じらしい。すごい……すごい!

 そしてやりとりの中でのR2の粋な(切ない)計らいに泣いてもうた。

 「口が悪いぞ」みたいなんを言われているR2(笑)かわいい!

 おしゃべりなBB-8にはやっと慣れてきたが、やっぱりR2の言葉少ない「プゥ……」とかが最高にかわいい。けど言っている内容は乱暴というのも萌える。

 今回はファーストオーダーに潜入したBB-8が黒いゴミ箱をかぶせられて変装してたな。

 若い者が活躍しているのをそっと見守るルーク&R2の対比が切ない。

 

スノークいらんこと言うな!

 ほらーレンさんが怒ってマスク脱いじゃったじゃん!!!!スノークが「子供だ」とか言うから!!もう!!!

 

◆レイとレンさんの共闘

 最高に燃えた!!!「分かっている――俺が今戦うべき相手は」みたいなセリフがあったかと思うが

 スノークを殺してまでレイを守りたかった(その力を欲した)という感情の爆発が凄かった。

 レイ、変な透視能力でレンさんに色々見られなくてよかったね。

 

◆暗黒面に落ちたな、レイ

 ルークが、レイの修行の途中でレイが見た光景を突っぱねなかったのを察して言ったわけだが

 その光景が実在しとんかい!というのがちょっとびっくり。精神の中の存在ではなく実在しているだけで突然の陳腐感。

 しかもその中入れるんかい!!!というツッコミまでしたくなるってもんです。しゃーない。

 

◆フィン、生き残って良かったね。

 フィンのフォースの行方が気になるよおおおおぉ!!でもフィンにはこれからローズが絡んでくるんじゃろ?

 うーん、じゃあ気にならない!

 

◆ルークのライトセーバーの構え、立ち姿、やはり素敵

 若かりし頃もそうだけど、お年を召してからも格好いい。なんつーか、オーラが違う。

 

◆ルーク逝去

 投影した自分でレンさんと戦い、力を使いすぎて逝去。

 島でひっそりと過去を後悔しながら一人死ぬより、最後に自分が信じたものに全力を尽くせて良かったのではないでしょうか。

 ルークが死んでしまうって……仕方ないことだが、なんかすごい脱力感だな。

 死に際も別に悪くないんだけど、ファン心理としては。

 

◆最後に子供でてきた。

 競技場で働かされている子供出てきた。

 しかしこの競技場にもローズの影が濃くあり、個人的にはどうでもいい感じになっているのでこれから深く掘り下げられても

 よっぽどの事がないと自分の感情は揺さぶられないとみた。

 

◆レイア・オーガナ姫 永遠に

 本当にありがとうございました。レイア姫がいないこれからのSWが心配でならない。

 ジャバザハットに捕らわれていた時のエロスは忘れません。

 

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つーことで★★★☆☆ほしみっちゅ!

レイとレンの心の葛藤や成長などの緊張感は良かったが、それ以外がなんかあんまり……うーん……。

 

 

今一番見たい映画の「キングスマン~ゴールデン・サークル~」の予告で

最後の方のセリフ「超アメリカっぽい!」「間違いねぇ(Fuck yeah!)」が、このSWの予告で見た時には

ただの「間違いねぇ(Yeah!)」に変えられてたぞ!こんなん初めてだったので驚いた。

吹替だと子供が多いからか?それともそれ以外の映画の予告時にもFワードは削除されたのか??

一応公式サイトだとまだFワード言ってるな(笑)。他の映画鑑賞時にも確認しときます。

キングスマン楽しみすぎるなぁ。予告の曲がThe Whoのmy Generation(元曲)っていうところがブリティッシュ感満載で最高。

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