下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「ゲット・アウト」鑑賞

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だいぶ前の話だが、映画「ゲット・アウト」をみた感想をまとめておきたい。
映画「DREAM」に引き続き、自分の最近は黒人文化にご縁があるというか、自分がそっち方面に向かってるというかメーン?
Bro! 自分の中の黒人が目覚めるというか、まぁそういう状況でやたらと周囲にそのような機会が集まってきてんだメーン?


毎度の事ながら当然のように完全ネタバレ。

鑑賞日;平日昼
客数、客層男女比;六割、男女比6対4

※※

■冒頭の拉致シーンから混乱
 冒頭に出てきた黒人男性が主人公だと思っていたので、開始20分くらいまで混乱。
 20分後には「よくわかんないからあれは忘れとこう」と思って素直に入り込めた。その後、拉致が誰だったのかなどが判明してすっきり。

■しかしそこで思うことも。
 自分の持つ未熟な黒人センサーは、誰がだれやらきちんと把握できてないのかなぁという気持ちにも至る。
 日本人がアジア人を見てだいたいの国が予想できるけど、白人を見て白人としか思えなかったり
 逆に白人から見てアジア人はひとくくりだったりという事と同じだろう。
 慣れが足りとらん。

■ローズ(彼女)イケメンすぎてはじめ男と思ってしまい混乱。
 クリスがゲイなのかと思ってしもた。ごめんクリス。

ナチュラルに蔓延る差別
 彼女ローズの実家に行くクリス。「いいのか?親に、彼氏が黒人だって言ってないだろ?」
 それを言ったクリスの心中や察するにあまりある。
 自分の生きてきた中で、そんな配慮をしないといけないような状況に何度も陥ってきたのをその一言で視聴者に知らしめるってすごい。
 その後もローズ宅へ向かう途中で警官に呼び止められ、言われるままに素直に手を挙げたりと胸が痛くなる。

■主人公の友人ロッドが最高に良い
 典型的な、一般的に思い浮かぶ「陽気で一所懸命でややズレてて、でもキレてる」キャラクターのロッド。
 メーン!ヘイブロ!をガチで多用していてむちゃくちゃ可愛い。
 クリスが不在になったクリス家と犬をちゃんと守っているのもすごく好感度が高い。
 彼のとぼけた演技はアドリブだったらしいが、見ていた劇場でもふつうに笑いが起こっていてすごいなと思った。
 緊張感のある展開に、いい具合に緩急がついてただのホラーでは無かった。

■クリスに殴られたローズの弟
 「きゃん!」みたいな声がめっちゃ萌えた。←ゆがんでおる

■第二形態ローズ
 そうであってくれるな、頼むからお前だけはローズであってくれと思っているのを案の定裏切られて最高。
 超怖えぇぇ!やりすぎ感があって良かった。

■ホラーというよりも、漲るわくわく感
 この主人公なら乗り越えてくれる!きっとやってくれる!と思わせる安心感があり、ホラー嫌いな自分でもわくわくした。

■ローズの父ちゃん
 オークションのシーン、ショーンコネリー風でめちゃイケとる。

■クリスが、ローズとともに親類に挨拶をして1階から2階へ上がった時
 二人が2階に消えた瞬間にシンとする親類。
 じっと、2階の二人の動向を伺う姿はまるでジムキャリー主演の「トゥルーマンショー」のようで、彼らの掌の上で踊らされている感があり好きだった。

■やたらと黒人にあこがれているのはどうしてなのか?
 身体能力に優れている、というだけで黒人にあこがれているのは理解しがたい。
 それだけで黒人を集めているというのには説得力が足りないかなぁと思った。

■ローズ弟との血みどろの戦い。
 殴った丸いやつなんだ??はじめグレープフルーツだと思ってて「おいなんだそれは」とめっちゃ不思議だった。

■鹿で一矢(一死)報いるのが最高にいい。
 カタルシス

■相手がなんだろうが容赦ないクリス
 かっこいい!!!最高です。
 エンドを救いある方に変えたらしいがそれでよかったと思うメーン?

■他の黒人の方々
 皆さんのその後が気になる。



※※※

ということで、★★★☆☆星3つ。けど娯楽作品としては4に限りなく近いかなぁ。
BRD欲しいとかまでは思わんかった。

本音を言うと「誰が誰やらわからん」とか「主人公に安心感がある」とか
そういう思考もすでに黒人に対する偏見でしかなくて差別になっているのでは?とか色々考えてしまった。
とはいえ色んな人種がいてそれぞれ特徴やセクシーさも異なっているんだから別にそんなんよくね?
という思いもあり、一概にただ「娯楽映画」と感じさせない内容が
自分の中に一石を投じたのは確実である。