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下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【ネタ】オートロックで締め出された

【ネタ】 【創作・小説】 【趣味】

自分はマンションに一人暮らしをしている。その部屋のインターフォンが鳴った。

普通は6回くらい呼び出しが鳴らされるが、今日はたったの3回程でインターフォンの呼び出しが止まった。

1回目で気づき、食事中だったものを置き、3回目にはインターフォンを受ける受話器を手に取り「はい」と出たが、もう相手はそこから立ち去っていた。

自分のところに用があるのは大概ヤマト運輸である。先日「直接渡さないといけない荷物」がある為不在通知が入っていた。今日なら確実に受け取れると満を持して待っていた自分は、肩透かしを食らうと同時に「もうちょっと粘れや、堪え性の無い人じゃの」という気持ちにもなった。

慌てて部屋を飛び出し、エレベーターで降りて共用フロアを抜け、エントランスに行く。エントランス前に設置されている呼び出しのインターフォンの所にはやはり誰もいない。

その外にあるのは宅配ボックスだ。最近のマンションには設置してあることが多いが、いわゆる住民専用のロッカーみたいなものである。

オートロックの自動扉から出ると、そこにはヤマト運輸が居た。声を掛けると不機嫌な様子で「あーこれです」とモノを渡され、伝票とペンを渡された。

どこにサインをするかも提示が無く分からなかったので適当にサインをして礼を言い、はたと気づく。

 

鍵持ってきてない……。

 

目の前にはきっちりとしまったオートロックのドア。

即座に思い浮かんだのは、マンションの横側から非常階段に侵入できないか?ということだった。しかし当然の事ながら高い柵が張り巡らされており、侵入は難しい。

住民が帰ってくるのを待ってもいいが、平日の昼間に戻ってくる住民などいるのだろうか……。

と思った時、そういえば自分のマンションの1階に大家である企業が入っていることを思い出した。

 

おそるおそる企業の施設に入ると、お姉さんが迎えてくれて、5分程で別の男性が対応に出てくれた。自分の住む号数を聞かれ、事情を説明すると苦笑いをしながら「じゃあついて来てください」と言われる。

そして、男性の後を追ってマンションのオートロック解除の前に立つと、すぐに鍵が開いた。

「気を付けてくださいね」

笑ってそういう男性が神に思えた。

 

そうして、自分は今ぬくぬくとこんな文章も打てている。ありがとう大家さん。

 

以前は鍵を開けようと取り出したら、マンション入口のオートロック解除にぶっ刺して回した瞬間真っ二つに折れた事もある。

鍵のトラブルに見舞われやすい星の下に生まれてきておるようだ。(大半が不注意)