下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【創作・小説】どうしても面倒になる

書き進めようと意識してテーブルに向かえば、結構な勢いで創作が進む。
どうしてだろう考えたら、エロシーンだからだった……なんの捻りも秘密もない。
ただ、エロシーンだから一気に書き進められるだけだった。

筆に調子が出てきているとは言え、エロシーンであるという現実と、当初立てたプロットから微妙に外れていく内容……
不思議に思い、そして気づいた。なぜだかこう、どんどん鬼畜になる。
始めは言葉の端々に鬼畜が顔を覗かせる程度だが、それはやがて堂々と描写され、創っているはずの「爽やかでちょっぴりアホな」プロットとは全く違った方向へ走り始める。
完全に鬼畜に乗っ取られたそこは、鬼畜が存在するどころか、鬼畜の量産体制に入っている。我が物顔で鬼畜が闊歩する。
創作が進んでいると認識している自分は、走り始めた足を止められなかった。テンションが上がり、北海道へ行こうと思い立ちながら気づけばシーサーを写真におさめる旅行者の状態だ。←イマココ

正直プロットの時点で、こうなる予感はしていた。
設定に甘さがあるというよりも、鬼畜が出てしまうキャラ設定。鬼畜がいてこそ輝くキャラ設定。
突っ込めそうな奴がいるなら、自分の鬼畜は黙っちゃいないぜ!

どうしても面倒事を起こしてしまう自分の中の鬼畜をぶん殴りたい。←鬼畜

ということで、どう大風呂敷をたたむか再考中だ。とりあえずエロシーンは脱した。(書ききって満足とも言う)


◆短編「MT」

四百字詰め原稿用紙換算76P(24395字)