下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】映画「The BATMAN」鑑賞!!

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やってやってやり尽くした感のあるバットマンだが、新たな魅力を引き出してくれるのかどうなんか

前情報ほぼゼロで観に行った。

っていうか自分いっつも前情報ゼロやな。予告やポスターで観に行くか決める。

というのも、初めて見て物語を知る衝撃を味わえるのは初回の一回だけだから!!!!だから!!!

 

結果から言うと、非常に良かったです!非常に好みでした!!

自分はドルビーシネマで見たんだが、見るならあーいう黒がバキッと出る、音の良い映画館で見てほしい。

 

一旦ネタバレナシで言うと

バットマン=正義の味方」という認識である者の頬を、制作陣にピタピタと叩かれながら「だれが正義だってぇー?」とニヤニヤされる映画。

 

おすすめです。

 

また、今回も感想を書く前にはどこの(だれの)感想も見ていない状態で書いてます。

<以下ネタバレあり>

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バットマン(ヒーロー)がいるせいで悪がはびこる

 DCでもMCUでも言われるこれ。これ言い始めるとキリが無くなって、また内輪もめがあるから好きじゃない。

 掘れば掘るほど面白い観点だけど、落とし所をしっかり考えてないとバラバラで終わるのでやっぱり好きじゃない。

 もうこの視点はええねんという気持ちだったが・・・そこは安心のデキでした!それどころか問題はそんなことじゃない!

 もっと手前のスタートだよ!という映画!

 

■好青年実業家バットマンはいない

 バットマンがなぜバットマンになったかなんて、皆が知っている当然のことだ。

 ・・・という部分と、知らなかった(今作で表現したかった)ことがすごくマッチしていたと思う。

 親を殺されて、本当に聖人君主のまま育つのか?その正義は正義ではないのではないか?

 そんな考えがあったのかは分からないが、今作はまさにそこを掘り下げていたと感じている。

 いつもならスマートな所作で正義を貫くバットマンなど今作にはいない。

 いるのは、ただただ復讐に取り付かれた青年だ。

 

■事前知識が必要

 上記したような「親を殺された」とか「正義」とか、バットマンの基本情報を知っていないとなかなか初っぱなから入り込めないんじゃないかなと感じた。

 だからこそ今回のブルースの卓越した表現に感動するし理解できるんだと思う。

 

■真顔でぶんなぐる

 悪党を真顔でぶん殴りまくる。

 いままでのバットマンみたいにガジェットを披露すべくスマートな立ち振る舞いなどなし!

 殴る!俺は!お前を!殴る!

 っていうぐらい殴る。おかげで助けたはずの人にも怯えられる。

 もう初っぱなのこのシーンで、見てるこっちが(バットマン・・・どうした・・・?)てなるのがすごい。

 

■黒い闇が迫る

 バットマンが暗闇から現れるのは、コウモリ的に当たり前なんだが

 この映画今まで以上に暗い!闇がすごい!(ダブルミーニングで)

 本人の語りをバックにしながら、犯罪者が扉の奥の暗闇を見て怯え、犯罪を止めて逃げ去るシーンが連続して映る。

 犯罪者からしたら「暗闇から黒いコスプレ野郎がくる」という考えがあるのが理解できる。暗闇にむかってじっくりズームするのがめっちゃいい。

 そして、その意識は犯罪者だけではないーー一般人からしても、同じ意識なのだ!こわい!

 得体の知れないガチムチのコスプレ男がやってくるぞ!それが今作の共通認識。

 

■笑いどころも多い

 ナチュラルにぶっ込んでくる不条理な笑いが面白い。

 バットマンがゴードンに連れられ犯罪現場に来れば、他の捜査員から「おいおいコスプレ野郎がきたぞ」とひそひそされ

 証拠品に触れば「そいつに証拠品触らせてもいいんですか?」とゴードンへ忠告が入り

 それに対して「ーーいいんだ、手袋してる」という返し。それをひそひそやり取りされていることに気付いているのに気にしないバットマンの真顔(笑)

 めっちゃ最高。

 同じく捕まったバットマンに脱走計画を持ちかけるゴードンとのやりとりも最高。どれもバットマンが真顔なのがまたいいんだよなー!

 

バットマンがヤンキーすぎる

 今回はまだヒーローとして出来上がってないバットマンなわけだが

 ペンギンを追うときのバットモービル(手作り感満載)の空ぶかしがヤベェwww

 やばすぎてめっちゃ笑える!

 何の効果もなく単純な脅しで空ぶかし、しかも長い!そりゃペンギンも怯えるわ!!てなる。

 そのほか、バックパックに荷物(コスチュームなど)を詰め込んでバイクで移動しまくる姿は青年実業家とは遠い。

 

■めっちゃ謎解きする

 謎解きに翻弄されるというよりは、結構サクサクと謎を解くバットマン一行。

 しかし解いたもののそこには落とし穴があってーーみたいな展開が非常に良かった!

 アルフレッドすげぇぇからのアルフレッドおぉぉお!という流れに笑いも出そうになる。まさかの展開でなにしてくれとんねんwwwという。

 

■親

 清廉潔白なブルース・ウェインは清廉潔白な両親に大事に大事に育てられ・・・というイメージがあったわけだが

 今回曝かれたのはその親の罪だ。それが本当なのかは今後また掘り下げられるのかもしれないが。

 まさかそこにそういう部分を持ってくるのか、と驚いた。

 

■アルフレッドのイメージ

 老齢のおちついた知性派で、いままでだと忠実な執事でありながら父親役っぽい感じだったが

 今回のアンディ・サーキスはまだ若くガチムチ!しかもブルースに強くなるため体技を教えたらしい!すげぇ!

 年齢がブルースと近いからか、父親という印象は薄めでブルースからも「父親でもない」とはっきり言われてしまい可哀相・・・。

 ポジションはいままでのアルフレッドのような父親という感じよりも、相棒っていう印象が強いな。

 しかしそんなアンディ・サーキス、ガチムチでデカいイメージついてたけど身長173cmなんやて!びっくり!

 しかもどこかで見たことある役者さんだよなーと思って調べたら「ロードオブザリング」のゴラム、「スターウォーズ」のスノークという・・・!

 人間じゃなーーーい!!!ソコに既視感だったんか???

 

キャットウーマン

 めっちゃかわいい。始めナタリー・ポートマンかと思った(笑)。メガネいるレベルの見間違い。

 スタイルいいのは言うまでもなく、セクシーと格好いい、可愛いも全部併せ持ってる感じがすごく良かった。

 

リドラー

 自分の中のリドラージム・キャリーリドラーエドワード・ニグマから返信した狂人リドラーになるとコミカルで明るくテンションアゲアゲ。

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 どうなってまうんかな、という心配が無かったわけではないが、今回のリドラーポール・ダノは非常に良かった。

 といっても表情を確認できるのは終盤少しだけだが、それでも(あのマスクの下ではこんな地味めの男がにやにや笑いを堪えてたんだろうな)とか

 想像ができるのがすごい。

 最後の最後まで、正直コーヒー店で捕まった時でも「えっ?この人が?」と思うんだが、やっぱりそうだったんだなぁという気持ち。

 以前のジムキャリーリドラー(っていうか往々にして昔のヒーローものは)狂人になっていく様までしっかりと書かれているから

 そこへの理解や破壊へのわくわく感っていうのがあるんだが

 今回は一切正体が分からず、目的も一応分からず、っていう状態。

 見ている我々も事件を「非常に恐ろしいものだが指をくわえて見るしかない」一般の人と同じ目線になれることが非常に良かったと思う。

 

バットマン

 目の周りが黒いのがリアルでいい。んでかっこいい。

 出来上がってないからの中二感すごい(笑)。そんで人間的にも出来上がってないから見てるこっちにもバットマンに対して不信感がある。

 そんな中で、市長の葬儀が襲われたとき正義もなにも考えずに勝手に体が動き子どもを護ろうとするブルース・ウェイン。これはバットマンの姿じゃなかったというのがミソだな。

 ラバースーツに護られもしていない生身の人間の体で、成るべき道を、無意識に自分で選んで進んで行くのが見えた瞬間だったと思う。

 

■ほぼ緊張なのでコミカルなシーンが長いこと維持できる

 ゴードン警部補とわざとらしい喧嘩の演技をしてた後、逃亡。大勢の警官が追いかけてきて階段横の扉からも大勢出てくるという

 まさにカリオストロの城状態で上階へ逃げまくるバットマン

 しかし警察署(?)の屋上に立って「うわ!」てマジでビビッてたり、意を決して飛び降りたりするのが今までにないコミカルさ。

 バット(こうもり)というよりもモモンガに近い擬態で飛び降りるし、パラシュート開くのに失敗してゴロゴロゴロ!てこけるし

 このゴードンとのやりとりは緊張のやりとりからスタートしても良かったかもしれんのだが

 コミカルにすることで、3時間のうちに貴重な緩和を得られたのが非常に助かる。

 あとこけたりしていることで、ブルース・ウェインの人間くささやまだ成長しきってない感じなどが見られて、狂人の主人公をより身近に感じられて良い。

 

■ハァハァしながら女の部屋を覗く

 映画スタート時、リドラーが市長の部屋を望遠鏡で覗いているのと同じ事を、バットマンが女(キャットウーマン)の部屋でやる。

 やってることが!リドラーと!おんなじなんですよ!!!!と肩を叩いてやりたい。

 多分殴られる。

 

■犯罪者になるかヒーローになるかスレスレ。

 捕まったリドラーを防犯ガラス越しに詰問するが逆に「きみと一緒に完成させようと思ってたのに!」とか言われて「お前と一緒にするな!」と激昂。

 防犯ガラスをガンガンぶんなぐるその姿は狂気。それを見て喜ぶリドラー。絶対恐怖している視聴者(笑)

 折角、今回の完全なるヴィランを捕まえたのに落ち着かない視聴者・・・おいお前が怖いからやぞバットマン、てなる。

 リドラーが言うことも一理あると感じる場面。

 

■その後の堤防破壊

 これ、面白いのはリドラーを捕まえたのにまだまだやらないといけないことが多いこと!

 気が抜けねーんだ!ということでバットマンは調査再開。

 ここでの刑事とのやりとりが呑気でかわいい。というか、まさかそんな切羽詰まった状況だとはまだ思っていないから二人で探り探りなわけだが。そこがいい。

 んで、見てるこっちは「エッ?まさかそんなところに? 間に合うよね?間に合・・・わんのかーーーい!!」ってなる。あまりのことに口があんぐりしたまま閉じれんかった。

 

■自分のやるべきことをやるしかない

 バットマンはとにかく被害を最低限にすべく現場へ駆けつける。

 この時点で、本人の「復讐」からどんどん遠ざかって「人々の命を守る」事にシフトしているんだが、全てが繋がっているので違和感なく行動しているのが理解できる。

 

■そこのキスはいらんやろ

 んでそこのキスはいらんやろ。それまで結構いい感じでキッスのスリルがあったのにそのタイミングでそんなんいらんやろ。

 ってすっごい思った。案の定背後狙われとるしな。

 

■怯える市民。差し伸べた手を取る者はいない

 市民を助け、救助しようと手を差し伸べたがだれもその手を取らないどころかすっかり怯えている。

 しばらく無言で固まる空気。バットマンも上手く何か言えばいいのになにも言えない。

 その手を取ったのは、子どもでした・・・市長の葬儀の際無意識に護ったのも子どもで、今回その手を取ったのも子ども。

 彼の善としての面を映し出す鏡が子どもなんだろうか。

 そこから、皆がバットマンの後ろをついていく。赤い発煙筒の光に照らされ、市民を導くその姿はまるで宗教画のような神々しさすらある。

 上部から映し出すその画角もめっちゃエモい。

 

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総評:★★★★☆ ほし、4.3!

いままで見たことのないバットマンの世界感とキャラクター。

大人じゃないその主人公の中二感がめっちゃおもろい。

この作品すごいなと思ったのは、3時間あるのに3時間ということを全く感じなかった。それも緩急がしっかりしているからだと思う。

本当に見て良かった、ぜひ音響や映像の綺麗なところで見てほしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

【趣味】映画「大怪獣のあとしまつ」鑑賞!!!!!

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総評を先に言うが…

 

 

【総評】

壮大で超面白そうなお題目から産まれた巨大な糞!!!!

 

自分は特撮FANでもシンゴジラFANでも庵野監督FANでもない。むしろおそらくそれらとはやや遠い作品ばかり観ていると思う。

そんな自分がどう期待していたか。

 

・確かに、戦う人たちばかりにクローズアップされがちだが、その処理も大事だよな!すごい観点だな!!!!

・政治と処理班の二局面で展開していくのか!面白そう。いろんな人のいろんな思惑が楽しみだ!

 

さて、それがどうなったのか…毎度のことながらネタバレ全開です(オチは言わん)

 

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・だれもいない渋谷(イッツデモっぽい店とか看板とか)の風景CGが良かった。でも全体的にCGは古い感じ…不自然感のあるレベルかなぁと感じた。

・同窓会も兼ねたクラス会っぽい雰囲気に自然となじむ「怪獣」の存在がリアルだと思った。

・独身ではなく既婚ヒロインという衝撃。これめっちゃ良かったのになぁ…これで深みが凄い出ていたと思う。

・太鳳ちゃんの後輩に気付いてアピールめっちゃかわいいし、その背後に居る人がじろじろ見ているのがいい。

・腐敗してガスが溜まって膨らんだ部分をつつくバカ主人公、破裂して「臭い!」とかもう目に見えたもんだろうにバカなの?ガスマスクもしてない。

・とにかくノイズが多くて疲れる
1.伏線ぽいのに伏線じゃないことが多すぎる→壮大に登場、壮大に話し合った結果が提示されず丸投げの状態で終わる
・渡したデータは改ざんしたものだから実行しても失敗するように仕向けている→結局失敗したら政府のせいになるんだが?と思う…

・不倫が最後まで丸投げどっちらけ

・キスが全部「突然」のキスでなんやそれ かならず不意打ちにしないといけないルールあんのか

・同僚時代に主人公ヒロインが違いに惹かれた理由も不明、いまの旦那とヒロインが結婚したことの意味不明。「君は贖罪のつもりだろう」みたいなんを旦那が言うけど旦那がそれを「贖罪だ」と感ている理由と感情の深掘りは無し。
蓮舫みたいなんめっちゃいいキャラ。役者さんもいいし、キャラもいい。しかも嫌な性格でもない。

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターがやたら濃いせいでしんどい

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターの名前がやたら濃いせいでしんどい

・そこまで深く入り込んで来ないキャラクターの動きがやたらバタバタと目立つ仕様になっていてしんどい

・主人公の名前はいいと思う!往年のっていう感じ帯刀(たいとう)っていうのが面倒臭いけど
・山田さんの演技は思った以上に良かった。役柄としては顔や仕草が綺麗すぎるきもするが驚くほど良かった
・大屋太鳳ちゃんやっぱりいいなぁ!好きやなー
濱田岳の絶妙な感じ良かったなぁ。
 山田を嫌っている感じもいいし、腹に一物抱えているのもとても良かった。失敗した作戦を効いて、廊下で一人爆笑するシーンは最高だった。

・政治家たちの会議みたいなのは最高にいいのに、どうしていらんジョークとか面白くない言い回しを使いまくるんだ?

・ゲロの匂いかうんこの匂いかで紛糾している政治家。国民はそれをはっきりさせろと言っている、とか言ってるけどそういうのを特定するのはおそらく報道だろ。政府がやることじゃない。
 中間を取ってぎんなんの匂い、っていう部分は嫌いじゃない。

・怪獣の名称決めのところは笑えた。良かった。あんな感じなんだろうな、ド真面目な顔で話し合った結果それ。そしてディスる国民。リアル感あり!

・オダジョー最高 見た目も滲み出るキャラ感も最高、登場そこまで多くないのにオダジョーの凄さも改めて思い知る。粉塵を背後に近付いてくる姿糞格好いい。

・爆発失敗なんかい!の必死さと抵抗とかが見えなくてせっかくのオダジョーの良さ無駄死に

・お母さんが意味深な登場してたけどなんなんや?お母さんが「死ぬまでに太鳳のウェディングドレス見れるかしら」って言ったから結婚することにしたのか?
 出て行こうとする娘を呼び止めて「結婚どうするの」と聞く親いるか?あの後にせめて帯刀に焦がれる感じの太鳳ちゃんが見れたらよかったのに。

・きのこのくだり、最悪だったな…人へ侵食する細菌ってかなりやばいだろ。なのに扱い適当すぎる。また、面白くもないくだらない下ネタみたいなのを突っ込んでくる。危機感が薄い&くだらなすぎて、せっかくの緩急のチャンスを完全にぶち壊している。

・最後の一人で管打ち込みにいく姿は良かったが、もたもたやってることに苛立つ。打ち込み終わったあと立ってずっと見てるとかバカ?あとスナイパーの同僚は最後の一発を見逃してるのか?無能すぎんか?

megumiか?天海祐希か?声聞いて天海祐希だな?と思ったらmegumiだったことに衝撃を受ける。

・ラスト はぁ?ってなる
 主人公、それができるなら(自分の判断で作動させる自我があるなら)とっととやっとけや…
 オダジョー死んだ?生きた?これ、映画のエンドロールの後にでも笑顔で太鳳ちゃんと実家で肩を寄せるとか茶を飲むとかのシーンがあったら良かったのに…

・いやー、改めて言うけどあの最後は無しだわ。まじで。
 だれもが思ってるけど「まさかそうはせんやろ」と思ってたところをやって「は?」てなってる感じだと思う。
 「御武運を」じゃねーよ。


・シーンの割合   ギャグシーンやギャグの空気感66:真剣な反応と対応21:不倫と恋愛感情12:演じる役者の気持ちを慮る観る側の感情:11

 

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総評:★☆☆☆☆

 

正直観ながらイライラした部分がほとんどで、めっちゃ眠くなった部分も多かった。

しかし役者さんは本当に良く頑張っていたと感じる。無理に頑張っているわけではなくて、なんとかこの世界感と破綻した展開を全力でやってやるという感じの本気さを観れた気がする。

結果:意外と好きなんじゃ無いか?あとオダジョーのこのスピンオフを違う監督で観たい。

【趣味】映画「ラストナイト・イン・ソーホー」、「スパイダーマン ノーウェイホーム」鑑賞!!

今回は感想二本立て!ラストナイトの感想書いてる最中にスパイディー観に行っていろいろまとめてたら色々忘れたので一気に簡単に書く。

 

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この作品は、youtubeを流し見していたときに食い込んできたCM動画(予告)だった。

六〇年代の音楽に、その時代の華やかさ。そして何より可愛い演者さんとクールな男たち。

スリラー?ホラー?なのかわからないが見たい気持ちが一瞬で湧き上がった。その後続いて目的の動画を見ていたが、この予告が頭にこびりついて離れない。

 

でもこれ、予告にNetflixかなんかのロゴが出てたような??違うかな??

最近映画なのか配信動画なのか曖昧なの多くない?

正直配信なら見ないんすよ…映画なら映画館で見るけど。PCの画面で長い動画見たくないんや…ハマらないんや…

あと、配信もやってて映画館でもやるやつもいやだなぁ、映画館で見るっていう体験が大事だと思うんだけどなぁ…みんなそんなの望んでないんかなぁ。

というぼやきでした。

 

っつーことで見てきました。

今回は先に結論言うけど、見て欲しい!みんなに観てほしい!

「そこまで深くはないけどめっちゃいいテンションと雰囲気の映画」という部類だと思う。

意味を過剰に求めると残念かもしれんけど…自分はすげー好き。

 

では以下、完全ネタバレありなので未視聴な方はご注意ください。

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■主人公エリーがかわいい!

服飾デザイナーを夢見るエリー。若くして母を亡くし、おばあちゃんと二人暮らしで夢を追います!

前向きだし頑張ってるしかわいい!

 

■母親はなんだ?

鏡に映る母親の存在。エリーはなんとなく肯定的にそれを見ており、母親が何かしてくるわけでもない。

ただ、展開していくと、エリーと祖母の言葉の端々に「まだママを見る」といったやや否定的なワードが出てくる。

でも母親は何かをしてくるわけでもない。母親が見えるということが精神的な不安定だと認識しているからの発言だったのだろうか。

なんとなく曖昧な感じがした。

 

■霊が見える能力

後半でもしっかり明らかになるけど、エリーは霊が見える能力を持っている。

しかし、それが前半に何か作用することはないし表現もされない。

ただ死んだ母親が見えているだけ。だから「精神的に見えてしまう状態」なのか本当に見えてしまっているのか、霊が実際に「触れられるもの」なのかなど非常にふわっとしたまま進んでいく。

後半に思い出したように霊がぶっこんでくる感じは、勢いと雰囲気重視の映画っぽい。

 

 

■頑張るジョシのキラキラ☆ライフ

かわいい。希望もあっていい。

 

■ラストまで、色々な推測をしながら見てラストまで楽しかった。
■霊感があるからこそ感情移入してしまう主人公の優しさがすごい。
■鏡に映るあの存在…ラストが終わってもヒヤヒヤしつつなんかホッコリする終わり方。すげーな。

 

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まとめ:★★★★☆ ほし3.9!

結構好き。ホラー苦手な人も見れると思う。おすすめ。

 

 

スパイダーマン ノーウェイホーム】

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・巻き込まれる魔法シュルシュルおじさん。

・正直、魔法おじがシュルシュルやってるところにトムホランドがいろいろ注文つけたことが原因だと思うわけで。
 そういうのを自業自得っていうんですよ。

・しかしそれにしては代償でかすぎないか…泣いちゃう…

・このMJはいいMJですほんと。好き。

・おばさん!!!!!!おばさん――――――!!!!はっぴーをおいてかないで――――――!!はっぴーは大事な友人も愛する人も失うんだよはっぴーが――――!!
 最期の姿、まじで迫真で息が詰まった。トムホの演技も凄かった。

・出てくる旧敵たちと旧偉大なる隣人

・よくわからんけど心が震えた。だがしかしそれは素晴らしい料理を少量出されて感動する感じよりも、豪華なものを食べられないほど用意されてドン引きする感覚にも似る。

・ごっちゃになるわ!!

・やっぱラストは悲しい…けど、トムホランドスパイダーマンでそうなる必要ある!?と思わずにはいられない。

 

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総評:★★★☆☆ ほし、3.2!

見て損はないし見た満足感はすごい。しかしなんだこの満腹すぎる感は…

【趣味】ディズニーのしんどいところを吐き出す本日

結構なネガティブオタク記事になるんだぜ!!!

Twitterでは吐けない愚痴…ここは自分の聖域(サンクチュアリ)!ということで遠慮なく愚痴らせていただく。

 

 

先日、3年ぶりくらいにDに行きました!!!!!

2018年のスプーキーブー(HW)がラストだったと思う。自分は結構なガチオタなので(だったので)、思い入れは深いのです。

そんで。

めっちゃワクワクしながらショーの抽選をしたら当たりまして!!!!

今ショーも制限があり、入ってる客のグループ左右は一席開けないといけないので結構倍率高いんじゃよ!

でも当たったので!!自分は初めて見るショーにテンション上がりまくり。

 

2018年に、ミッキー&ミニーのヘッドが変わったのは、香港でも十分見てたのでそこそこ慣れていた。本当にいやだったけど。

ていうか、香港の広東語であの顔とか、英語であの顔とか受け入れられたのに、日本語になった途端に拒絶感すごいのは、それだけずっと見てきてたからだろう。

 

で今回、ショーで見たわけですが……まぁ、顔がコミカルなのでカッコイイ感じは皆無と感じ、自分は('_')という表情でそれなりに楽しんでいたわけです。

しかし、問題はそこではなかった!!!!!

声だ……

そう、ミッキーの声だった……!!!!!!

 

2018年のHWの衝撃が蘇る。なんだこれと思ったアレ。

明らかに今までのミッキーとは違うこもったぼそぼそした声に、当時の自分は絶望したわけです。

「なんでこんな声なんや?」「似てないとか似てるとかじゃなくて、とにかく滑舌も悪くて何言ってるかわからん」「ハハッのテンションが気持ち悪い…」

顔の違和感よりも持っていかれる、覚悟していなかったまさかの声に愕然とする自分と友人たち。

――その感情の再来ですよ、いらんカムバックすな。

 

つーことで、どんなにカッコイイダンスをキメても、楽しげにキャラがわいわいやっていても、黙っていればまだいいのに喋ると「え?なんて?」となってしまい全く集中できず!!!!

 

声、なんであれになってるんだろう?

何がよくて選ばれたんだろう?

似ても無いし滑舌も悪いしこもってるし、モノマネにしてもヘタすぎる。

もしあれを基準に今後声を設定するなら本当最悪な展開を迎えるなぁ。

本当いやだなぁ、つらいんじゃぁ…

 

 

なお、BBBも当選したので見てきましたが!!!!

さいっこうに楽しかったです!それもこれも、英語だったからですね!!!ハッキリパッキリした声は本当にいいですね!!!!と思いました。

 

今からでもどうにかならんかなぁ。

【趣味】随時更新! 業務スーパーの憎くも愛しい商品たち

うっすお久しぶりです。

ちょっと野暮用でかなり離れてしまっていましたが、とりあえず再開します!

 

さて、自分はそこそこ料理をする(一気に作って冷凍など)んだが

そこでお世話になるのは業スー!

しかし、もう二度と買わねーぞと思うほどくそマ…個性的な味わいのものもあるので

自分の備忘録として記載しておきたい。

 

■最高の相棒。おすすめしちゃう!

・でっかいバター

 パン作るのに本当にいい。この世に存在してくれてありがとう!

 マイベストは森永のやつ、二位はウエストゴールドの有塩バター。

・強力粉、薄力粉

 言わずもがなの粉モノ。コスパよすぎて最高。

・巨大はるさめ

 スープにぶっこむだけの細いはるさめ。

 なんか最近売り切れてて本当にキレそう。あーきれそ。

・ベーコンブロック

 これまたデカいベーコンのブロック。

 買って来たら「長めの薄め」「薄め小さめ(パンチェッタ)」「少しぶ厚め(パスタ具材)などいろいろにカットして

 二つの袋にだいたい同じ分量をセット、一つは冷凍、一つは冷蔵にして使い切っている。

 パン焼いて、これを具材にしてはさんだりしていい感じに使えている。

・ミル付き黒コショウ、イタリアンハーブ

 安いわミルついてるわで最高!

・刺身用に捌かれた魚

 昔住んでたところでは、生鮮食品が本当にしっかりあって良かった。

 お魚も美味しかった!おいしかったなぁ…。量も多いのでヅケにして翌日も楽しんだりと重宝した。

 

■金返せと感じる(個人差あり)

・冷蔵ウインナー

 鶏屋さんのハーブウインナーソーセージ。ハーブ入ってないバージョンもある。

 ハーブはそこそこ香りがするのでいいんだが、なにせ食感が悪い。

 あきらかに「鳥を全部一気にすりつぶしました」というかんじがする。っていうのも、骨のようなざらざらした食感がある。

 ウインナーの皮も、パツン!という雰囲気は全くなくぐにょぐにょ(ボイル)。

 前述した通りハーブは香りが良かったので、ポトフにしてなんとか食い切った。

・冷凍 水餃子豚肉

 くっせぇ!!!

 これの海鮮はまだ「皮が分厚すぎてぜんぜんトゥルトゥルじゃねーな、もう買わないかな」程度で済んでるのに

 豚肉マジでやばい!今日初めて食べて、すぐにこれを書き残そうと決めていろいろ書きだしたくらいやばい!

 海鮮と同じく分厚い皮につつまれた中の肉。スープからすくい上げて半分をかじったら

 鼻を貫く生臭さ。味が濃いめのスープとかならごまかせるのか?

 とりあえずうどん出汁はもう絶対やめとけ。

 あんな繊細な味殺されて当然なんだよ!丸裸で戦場の最前線へ駆け込むようなもんなんだよ!

・たまご

 殻が異様に薄い。普通のスーパーのと比べても異様に薄い。

 黄身の盛り上がりもない。元気がないたまご…もう買わない。

 

 

随時追記していきます。

 

 

 

【趣味】映画「フリーガイ」鑑賞!

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見てきました。フリーガイ。
席は5割くらい埋まっている状態。結構すごい!
さて感想を言っていきたい。

 

毎度のことながら、完全ネタバレです!!!ご注意を!!!

 

 

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■主人公、ガイ
 自分が生きている世界が、本物では無いと知ることもなく生きている。
 爽やかで精錬潔白、ちょっと浮世離れした感じ――そして細面の――というと
 自分にはあの俳優しか出てこないのである。そう。自分が愛して止まないジム・キャリー
 ライアン・レイノルズが似てるかどうかは別として(ライアンの方が癖のない男前だし)
 この主人公の造形には覚えがあるぞ……そう。みんな大好きトゥルーマンショー!
 これ、見た人みんなトゥルーマンショーの現代版だと感じてるんやないかなぁ。
 悪い意味ではなくて、時代が変化してきて主人公の立ち位置も変化してきたというか。

■ミリーとの出会い
 オクターブの歌姫(?)と出会ってどうのこうのと夢を見るガイ。
 街で、鼻歌を歌うミリーとすれ違う。その、古いマライア・キャリーの歌を口ずさむのを聴き
 また姿を見て恋に落ちる。
 この時に思ったけど、この映画始めから最後まで歌詞の入った「歌」はマライア以外無かったような…音楽はあるけど。


■繰り返される毎日から逃れようとするが
 ミリーと出会い、彼女に近付きたいという気持ちから自ら動き始めるガイ。
 いつものコーヒーショップで、いつもと違うものを注文したら店内騒然。
 なじみの警官からはマジトーンで「撃たれたいのか?」と言われる。
 「冗談だよ!」でアッハッハ!となる店内、ホッとする店員。
 このシーン、すごくトゥルーマンショーみあってなんだか懐かしくなった。
 いいよなぁ、こういう自我の芽生えの表現好きです。他社との違いに気づき始めるの最高。
 そして、この映画のグッとくるところは、コーヒーショップ店員もガイの行動から
 何かを感じている様子がほのかに表現されるところ。
 彼女もなにかしら思っていることがあるのか?
 というか、この街の人たちは気付いていないだけで、しっかりとそれぞれの個はあるので
 きっかけ一つで起こる変化は大きいだろう名と思わせる。

■ミリー!
 自分にとって最近出会った「ミリー」は「ザ・スイッチ」の主人公ミリーなんだが
 この映画で同じくモブの女の子がめっちゃスイッチのミリーぽくて親近感沸いた。
 あれはミリーていうわけじゃなくて、ただの(ちょっとモサいけどおしゃれ頑張ってる女の子)なんだろうな。

■謎の日本人
 めちゃくちゃ感じられる日本へのリスペクト(というか愛情)。
 ゲーム内キャラクターのガイが「ブルーシャツガイ」として人気になると、それをいろんな国でニュース放送。
 中には日本もあるが、ベタな感じの子役が出てた(笑)。
 あと、ミリーとガイを急襲する敵に鎧兜の男、そしてゲーム「フリーシティ」が鯖落ち、復旧したりするたびに
 一挙一動する世界が映るときに渋谷が映る。
 ……まぁ、そこに映っていたのが明らかに日本人ではなく韓国系というのは仕方の無いことなんだろう。
 アジア人の顔なんて区別つくのアジア人しかいないよな。

■敵、アントワン!
 タイカ・ワイティティが演じるアントワン最高!いかにも成り上がりっぽい(笑)!
 軽口叩きながら平気で首を告げたりするかんじとかめっちゃ好き。ヒトデナシ感最高。
 とはいえ、ちょっとツメがあまい(優しいわけではない)ところもあってまたそこがいい。
 ビジュアルも調子こいててめっちゃ好きだ。演技も好き。すごいなータイカ・ワイティティ

※!? ソー ―バトルロイヤル―のコーグってタイカ・ワイティティなん!?気付いて無かった!!!!びっくり!!!

youtu.be


■アツい展開(持論展開です。そこそこキツいこと言っているかもしれん)
 こうやって、「リアルがあり、別の世界」を主人公が生きる作品はいくつもあるが
 基本的に自分はその世界感を受け入れにくい。
 いわゆる「現実と違う」世界を生き生きと動く裏には現実があって、その現実との違いや狭間で色々な感情が表出するが、それが浅いと感じるからだ。
 (シュガー・ラッシュのようにその世界そのものを描くなら、その世界が「真実」なので問題ない)
 そうやって「異世界」と「現実」を描くと、その差に苦しんだり、うまく落ちどころを考えなければいけない。
 だから、主人公はラストにはもういっそのこと「そっちの世界に行った方が幸せ」とか
 「受肉して現実にきました」とかそういうことになる。
 そういう作品はほぼ間違いなく苦手。なお一番苦手で一番嫌いなのはアバター
 そういう意味で、前の作品だが「レディ・プレーヤー1」とかは現実はモサッとしてるけど強いし
 ゲーム内でも強い(成長する)。とかが潔くてましだと思う。
 ……ということをふまえて、この映画はガイが居るゲーム内を描きながら、ゲーム外の「現実」がしっかりと描かれている。
 それができるのも、ガイが現実を持たない「AIのモブキャラ」だからだ。描く場所はゲーム内だけでいい。 
 一方で起こるのがリアルをどう絡めるか、という部分だが――この作品そのあたりが
 POPに、わかりやすく描いてあると思う。
 苦しみや感傷を引きずったり、映画後の悶々としたものも起こらない。これはすごいと思った。

■ラブシーン
 演出や音楽がものすごく日本アニメやドラマっぽい(安っぽい…)と思った。
 あれはわざとの演出なんだろうなぁ。じゃないとあんな演出しないよな。

■ガイの無双感
 あまりにも自由に徘徊して自由にレベルアップしているガイが人気になってしまい、垢バンしろと言う社長。
 とはいえガイはモブなので当然アカウントなんかもない。
 その真実を知るのは視聴者だけ。ガイも知らないでうろうろしているから、見ているこっちはフフとなる。

■映画終盤に怒濤の展開
 展開が真面目になるとともに、笑いと驚きが怒濤の勢いで襲ってくる。終盤十五分くらいじゃないか?あれすごいよな…!
 自分が見てた映画館でも笑いが起こってた。自分も何も知らなかったから、本当驚いた。
 何がびっくりって「っぽい」ものじゃなくて全部「本当にそれ」なこと。音楽までそれ!!マジでびっくりした。
 これはやっぱり、20世紀FOXがディズニーに2019年に買収されて20世紀スタジオになったのがガチのきっかけだろう。
 シュガーラッシュにスターウォーズディズニープリンセス。そしてこれ……。
 もうなんでもありの時代がきたな……個人的には、やり過ぎなければ面白いと思います!
 特にデッドプール関連ははちゃめちゃやってほしい!!!!(でもディズニーがいやがるだろう!!!!)

■終わり
 途中でも言ったが、この映画は現実の描き方が上手い。
 ガイ(異世界)とはまったく別軸で進む話しにも引き込まれ、また彼らを応援したくなる。
 天才っていいなぁ……
 あと、恋愛の描写もすごく良かった。ガイと現実の繋がりもロマンティックですごい。
 これ、ライアン・レイノルズだから失恋っぽくなっても爽やかに終わったな!
 昔のジム・キャリーがやってたら、最後に寂しげな笑顔の一つでも見せてしまって視聴者の気持ちをギューンてさせてた。
 「はああああぁぁぁジム・キャリーが寂しげな笑顔したよおぉぉおおお」てなってた。(自分だけか)
 だから、ライアン・レイノルズでとても良かった。

 

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総評:★★★★☆ ほし、よっちゅ!
爽やかでバカで優しさに溢れる作品。

アントワンも悪役だけど、なんだかんだ話しのわかるやつだった。

アントワンっていったらあれだけど(笑)この感じ、アントマンと同じ感じだなーと思った。(出てくる人みんな基本いいやつだし、主人公の周りの人が本当に素敵)

 

 

 

 

 

【趣味】映画「親愛なる君へ」鑑賞!

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見たかった映画。特に「すごくいい」みたいな前評判は聞かなかったが、異分子として存在するしかない残されたパートナーという部分で胸を突かれ、見るしかあるめぇとなっていた。

 

この作品何がびっくりって、映画館で視聴していたのが男女半々くらいなこと。

その人たちのアイデンティティーがどうなのかも分からないが、男女カップルもいるし、老若男女いる。

同性の恋愛というものが当たり前に映画で表現され、しかもそれが奇異なものではなくヒューマンドラマとして成り立っていることで

だんだん普通のこととして受け入れられているのかなと感じている。

 

では以下ネタバレあり感想。

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■リン・ジェンイーイケメンすぎるやろ

めちゃくちゃ綺麗。きれい系。ややぴったりとしたサイズのシャツを、少しムチッとした体(ソフトマッチョと普通の間)で着こなしているのが最高に格好良い。

涙で潤んだ眼差しにめちゃくちゃ感情を持って行かれる。

深い愛情の眼差しが多く、素敵だと感じたし、惚れた!

 

■R18の必要あったか?

突然のエロぶっこみでびっくりした。

しかもパートナーとのものではなく、行きずり(出会い系)のセックス。

おまけにジェンイーがタチやった…まあ、あるあるやけど(何が)

泣きながら立ちバックはなかなかにクるものがあったけど、あそこまでのセックス表現必要だったかなぁ?

あれを入れた意味は「心に決めたパートナーがいたとしても、性衝動は誰にでも起こりうる当然のこと」ということなんかな?

ジェンイーが完璧なイケメンというわけではない、生々しい部分の表現だったんだろうか…

とはいえ個人的にはいらんと思いました…はい。

 

■養子ヨウユー

なくなったパートナーの息子ヨウユー。

もっと笑ったりするシーンがあれば良かったのになぁ。

優しい子だけど無表情が多くて、そこの違和感を強調しすぎ(愛情に飢えている感)かなと感じた。

 

■リーガンむかつく~!

パートナーの弟(?)リーガン。兄だったっけ?弟だったっけ?わからんくなった。

そもそも、パートナーのリーウェイは、リーガンの借金返済のために二つの仕事を掛け持ちして限界へ追い詰められていた。

それを知っているジェンイーだが、さすがにそこを突っ込んだり責めたりすることはないし、できない。そこまでクズじゃない。

だからこそリーガンは調子こいて、自分の利益の邪魔になるジェンイーに対する態度とか対応がひどい!

かなしい!わいはかなしい!!!

 

■リーウェイの母。

いわゆる義母は、リーウェイの死をジェンイーのせいだと責めている。

実際にはジェンイーのせいではないのだが、そこにつけ込んで面倒を見させている課案じ。

なのに食事も一緒に取らないのはなんでなんだろう??

 

■ジェンイーの嫉妬

リーウェイの奥さんにごりごり嫉妬して、ぶち壊してしまうジェンイー。

今は聖人のように尽くしているけど、そう言う生々しい部分があることになんとなくショックを受けるとともに、人間らしさで好きになる。

 

■リーウェイとの生活の謎

時系列どんなになってるのかわからんのだけど…

自分が一番気になっているのは「リーウェイ、ジェンイー、ヨウユーの幸せな生活は幻だったのか?」ということ。

願望であり妄想である幸せなシーンをこっちは見せられていたのか?と考えた理由は以下。

1)あんな何日にも及ぶ山登りを、四歳くらいの子供がいる親が放置していくとは思えない。

だから、離婚調停中とかで奥さんにヨウユーを預けてたんかな?とか思ってた。

2)リーウェイが亡くなる寸前に「ヨウユーをたのむ」「ああ、そうだ、二人でヨウユーを育てるんだ!」という確認と決意をしている感じ。

これから一緒に暮らすというのを決めたタイミングだったのでは?と思えたんだけどうかなー。

3)高山病のタイミングでのジェンイーの告白。「奥さんのブログを見て連絡を取った」からのリーウェイ激昂。

それまで、何も知らずに一緒に暮らしていたとは思えないんだよな。少なからず、奥さんの異変をリーウェイは気付いていたはず。だからこそジェンイーを問い詰めた。

4)ヨウユーの懐き具合

懐いているものの、少し遠い。パパ(リーウェイ)と一緒にいろんなことを三人で経験したのなら、もっと懐いていると思うんだが。

5)リーウェイとの体の関係

行きずりの相手とのがっつりセックスはあるのに、リーウェイとのシーンは一切なし!

柔らかく優しい家族のシーンばかり。

性衝動の生々しさを描いた割には、三人のシーンがファンタジックだからいよいよあやしいなと思った。

6)ポスターにある、家族団らんの食事シーンなど存在しない!!!

母親と一緒に三人が揃うシーンは一度もなかった。秘めた関係というよりも、ああいった団らん自体が一度もなかったのでは?と考察。

 

■真相

めっちゃ切ない。誰も悪くない。

 

■締め

結局ヨウユーはオジサンと一緒におるんか…しかも多分、普通に生活して普通に育つんだろうな。

でも心の奥にはパパ2号がいるわけで。

めちゃ切ないなぁ。

 

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つーことで総評 ★★★☆☆(ほし、みっちゅ!)ぎりぎり3.9かな。

映像が綺麗。役者の演技に引き込まれる。

ただ、リーウェイが亡くなった理由を「ジェンイーのせい」とされていることとか

真面目なジェンイーが違法薬物を手に入れようとしたりと、やや無理を感じた部分もあった。

雰囲気が強烈に良い映画だとおもた。