下衆なマニヤの有神論

小説を書き続け(途中絶筆したが)十云年、自分の力が如何程のものか試したい。

【趣味】キーボードを持ち歩いて創作を進めとる

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現在、最新のくそデカスマホを購入し、意気揚々と小説を書いている。

そもそもくそデカスマホを購入するか、むしろ最小限の機能しかないガラケーにしとくか悩んだ。

出張・宿泊が多いため、「①最小限ガラケー+ノートPC」「②くそデカスマホ+キーボード」というどちらかの組み合わせで持ち歩きたい。出来る事なら、相棒のノーパソを持ち歩いてやりたい。

ということで、推考した。

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【①の利点】

・ノートPCは2013年のVAIO Pro13なので、850gくらいで大きい割には軽い。

・やっぱり打ちやすい。最高に打ちやすい。

・多分ガラケーが安い

ガラケーなので多分バッテリーの持ちがいい

【①の欠点】

・ノートPCは軽いとはいえ、デカい。

・持ち歩きまくっていると破損がやや不安。

・ノートPCの充電ケーブルは仰々しい&そこそこの荷物になる。

ガラケーだと使えないアプリが多くなっている。

・電車内では作業しづらい

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【②の利点】

・とりあえずスマホであるので、電話ができる。なのに画面が大きい。(タブレットではできない芸当)

・トータルは①より軽い

・充電関連を交えてもコンパクト。

【②の欠点】

スマホなのに重い。腕がダルくなる。

・(当たり前だが)キーボードが完全に使いやすいわけではない。

・バッテリー切れが早い。

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ということで、考えた結果「②くそデカスマホ+キーボード」にした。

くそデカスマホは一旦置いといて、一応文芸的なブログであるため、今回キーボードを購入した感想や選んだ理由を書いていきたい。

 

まず、使用しているノーパソはVAIOである。なのでキーボードはあくまでもWINDOWSだ。その時点でiOS向けに作られているものはすでに除外になる。

次、ヨドバシで実物をじっくり見ながら色々触ったが、持ち歩きのできる二つ折りのタイプだと、折れた部分のキーが「左側に寄って、デカい」とか「右側に寄って、デカい」という仕様になってしまっている。

その時点で自分は打ちにくさにゲンナリしてしまった。

ペラペラのタイプも持ってみたが、意外と重く、打鍵感が少ないため、指が痛くなる事が考えられる(テーブルなど、台の上を叩くことになる)。

ということで色々見た結果、

3E-HB066に決定。

これは三つ折りなんだが、トランスフォーム具合が爽快である。シャキーンとキーボードになる。

その割には、キーの配置にズレがない。そして打鍵感もしっかりある。

そして、キーボードを持ち歩く時のケース(と言う名の巻くもの)がタブレットスマホ立てになる。

ケースがスマホ立てになる!というのは、二つ折りなどでも結構あったが、正直プラスチックの昔のカセットケースのような感じで、安っぽかった。これの質感は合皮で高級な印象があり、非常に好感が持てる。

 

添付の写真にもあるが、HB066の上位互換としてBKY1というのがあるのだが、そちらはそもそものキーが多い&キーの後ろがLEDで光る、というタイプ。だがHB066よりも100g重い!ここにきて軽さは重要である。なにせ、スマホがくそデカだから。

 

ということで実際使ったところ、Bluetoothの接続も簡単にできて、しっかりと打ち込めたが、いくつか問題が。

■ENTERが小さい

VAIOに慣れてるからというか、普通のキーボードに慣れてたら大概ENTERが大きいと思うのだが、あくまでも持ち歩き用のコレはENTERが小さい。多少矢印を小さくしたとしてもENTERが大きい方がよかった。

あと、クセもあると思うが自分がENTERを押す位置にENTERがいない。押したつもりが、押していない。決定したかった漢字変換がピコッと変更されてしまう。

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは ENTERを押したと思ったら いつのまにか↑を押していた」

な…何を言っているのかわからねーと思うが、 俺も何をしたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった

誤変換だとか打鍵ミスだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

というポルナレフ状態。この状態は、指の定位置をキーから離せば離すほど悪化する。ノーパソのように普通に手を離していると、完全に間違え続けることになるため、手をほとんど定位置から動かさないやり方にシフトしたところ、そこそこの感じでできるようになった。

 

Googleドライブのwardの編集がおかしなことになる。

ドライブにデータをUPしといて、それをそのまま「Ward文章」として弄り始めると変換がおかしなことになる。これが発覚した時は、打開策が見つかるまで相当イライラした。

どうなるかと言うと、例えば「これが発覚した時は、打開策が見つかるまで相当イライラした」と書こうとした時「これが(ENTER)はっかくした(スペース※変換)→発覚した」と正しく変換されても、その後カーソルは何故か星の位置「★発覚した」に戻るのである。

「だかいさくがみつかるまで→★打開策が見つかるまで」になるから、そのまま言葉を打ち続けると「そうとうイライラした打開策見つかるまで」になる。めっちゃ腹立つ。

多分、これはGoogleドライブの仕様なんだと思うのでキーボードが悪いわけではない(多分)。

<結局>Wardデータを変換していじれば大丈夫でした。

 

しばらく弄ってコツをつかめてきたら、結構普通に使えるし自分としてはこれを買って良かったと思う。バッテリーの持ちもいい。

初めて携帯キーボードを買ったわけだが、どのくらい持つものなのかちょっと楽しみだ。これで、やはり時間を逃さず創作していきたい。

【趣味】映画「スノーデン」鑑賞

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映画「スノーデン」を見てきた。

www.snowden-movie.jp

なぜ見たくなったのかは不明。予告などでも見ていなかったが、「なんか映画見たいなぁ」と思って開いた近所の映画館の上映作品一覧に載っており、主役がジョセフ・ゴードン=レヴィットというだけで観る事を即決。

スノーデンという題名で、すでに「ああ、あのスノーデンの話だな」と予想が付いていたので、作品紹介も何も読まずに行った。

舌の根も乾かぬうちにノンフィクション映画化である。しかもトランプ政権になり、世界中が米国の今後を憂えている。その中での公開、かなり攻めていると思う。

 

今回もネタバレありで感想を書き留めていきたい。

 

<鑑賞条件>

◆時間帯:平日夜(レイトショー)

◆客層・埋まり具合:男女比7:3 男性の一人客が多かった!女性は二人以上のグループで見に来ている感じ。 埋まり具合は3割くらいだが、ドンパチでもなくノンフィクションであるというある程度地味な内容にも関わらず多かった印象。

 

<感想>

■スノーデン氏無敵すぎる

 愛国心の権化ことスノーデン氏。高校を中退しコンピューターいじりまくりつつ独学で勉強しました。

 その後アメリカンアーミーに所属。なんとか頑張ってついて行ってたけど、足の骨の疲労骨折で除隊になります。

 でも愛国心の権化は諦めません。なんとか国の役に立ちたいとCIAの試験をうけ、好成績を出すものの、イマイチ面接官にハマらず補欠合格。

 で、さらにそこから篩にかけられる実技では、通常五時間?かかる作業を45分ほどで完了させてしまいます。

 ほかの人は呆然。

 ちなみに彼女は出会い系で出会った美人。出会った頃、左寄りの考えの彼女に「自分の国を否定したくない」という言葉を言ったのがすごく印象的だった。

 

 で、色々飛ばされたりしつつめちゃいろんな国に行き(日本にも来たよ!胡散臭い日本っぽい感じのお部屋に住んでたよ!日本にも、電源一発ポチッとしたら全ての電力が停止して混乱を招くように仕掛けもしといたよ!)お仕事をしますが

 そのうち「自分の国の為」と言う大義名分を以って世界の人の個人情報を全て見られるのはおかしいのではないか?という疑問を抱きはじめる。

 っつーかむしろ「自分が見られるならほかのヤツだって見ているはず」ということで、まずは自分の家のPCを遠隔起動されても録画とかされないようにカメラにシールはったりします。

 国の重要なところで仕事をしているから、彼女には本当の仕事を告げてないものの、彼女という存在で「一般の人のプライベートとはなんぞや」というところで苦悩しはじめます。

 結局、テロリストの友達はテロリスト、その友達は医者でその友達はサッカー選手、サッカー選手の子供は5歳の幼稚園児、みたいな行きつく先はどうでもいい一般人なのにその情報まで見られるのはいかがなものか?という事を考えたりして、結局「アメリカは国の為に皆を監視してるんやでー!」に繋がります。

 そんなこんなで苦悩しているスノーデン氏ですが、やはり経歴がすごすぎる。頭がいいって羨ましい。←バカの感想

 

■キュービックパズルすげぇ

 結局物理的に持ち出さないと公開もできない。しかし、出入りにはアメリカ入国並みの検査が毎度ある。

 最後の最後、どうやってデータを持ち出すのか、 本当にハラハラした。とにかくすげぇし、「それでうまくいくんかーい!」というのが現実だというのが驚き。

 

■香港すげぇ

 スノーデン氏が暴露した国は香港でした。つーことで、香港の景色がいっぱい映って嬉しい自分。パワフルですげぇ。

 

■最後の演出すげぇ

 まさかの〇〇登場。すごい。

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つーことで★★☆☆☆ほしふたつ。

理由は「今の語り→過去」を繰り返しまくっていて、その過去から現在の物思いにふけるスノーデン氏に戻るたびカラオケMVのような印象があったため(笑)。めちゃ安っぽいというか……そのせいで何度かドン引きしてしまい、流れが止まってもうた。

とはいえ見て面白かった。ちょっとドキドキしながら、気楽に見つつ、そしてある意味本当に考えさせられる深い作品だった。 

【創作・小説】カクヨムに六話UPしました

その時読んでる小説の影響がモロに出る芥文亭です。

六話UPした後、今日中に七話も推考してUPします。ぜひ連続で読んでいただきたい。

 

<22時過ぎ更新、七話もUPしました>

 

今回もエロくもなんともねぇ日常の話ですが、なんか描写がしつこいのは、制作当時三島由紀夫を読みふけっておったからです。三島由紀夫やっぱりすごい。クドすごい。すごいクドい。←違

内容に関してだが、エロくもなんともないしBLかどうかも怪しい状況になってきた。ただひたすら、ただの働く人の苦悩みたいな状態。あかん、色気が足りない。色気だーもっと色気をよこせー。

とはいえ、自分はどうしても「行きつくまでの過程」に重きを置くタイプなので、普段の描写がどうしても長くなる。キャラクターの心情が伝わって、胸が少しでもギューッとなって貰えれば作者としては本当に喜ばしいことだと思う。

 

 

それにしても、ブログは楽しいな。数年ぶりにしっかり描き始めたわけだが、とても楽しい。目標を立てて邁進することの喜びを久々に感じておる。

【ネタ】最近心を動かされたこと

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自分の好きな曲をyoutubeで聞けるように、再生リストとまではいかないがブックマークをしている。

最近はすっかり落ち着いた。幼少期はヘヴィメタルを子守歌にしていたのに。←嘘

幼少期とは言いすぎだが高校自体はどっぷりヘヴィメタルだった。寝るときもメタル、通学もメタル。その後進学してからはメタルのライブに行きまくった。モッシュに突撃し、最前で吐きそうになりながら拳を衝き上げていた。ジャーマンメタルのライブを見たくてドイツへ一人旅をしたこともある。自分の青春はまさにメタル抜きでは語れない。

なお、現在でもジャーマンメタルの「RAGE」(活動停止中)は自分の心臓の一部となり鼓動と共に鳴っていると思っている。

 

と、メタルを語ったが、音楽は好きだが決してメタルが自分の根底にあったわけではない。根底はやはり耳馴染みの良いJ-POPだが、自分は「好きなメロディライン」であることが視聴条件第一に来るため、人気の曲だろうと嫌いなものは嫌いだった。

そんな中でやはり自分の魂の部分だと思うのは、槇原敬之なわけです。(あと中島みゆき

自分の記憶が曖昧だが(そして年齢がバレるが)大昔にやっていた「子供が寝た後で」というドラマの主題歌に「もう恋なんてしない/槇原敬之」が流れた時、小さかった自分はテレビにかじりついてずっとその曲を聞いていたらしい。

大人の話だから意味が分からないなりに見ていて、最終回のシーンはギャン泣きした覚えがある。

線路の向こう側に、子供が元妻?に連れられて歩いていく。父と一緒に居たい子供は「パパ!」と声を出すが、追いたいが追う事を許されない父(多分柴田恭平)は立ち尽くすしかない。妻と子供が渡り切ったところで遮断機が下り、互いの間を塞ぎ、電車が通り過ぎたらもうそこには子供も妻の姿も無い――今でも頭に鮮明によみがえる。胸が締め付けられて、ただただ悲しい気持ちを抱いた早熟な自分。ただ、アレが最終回だったかどうかは不明という残念な頭である。

そんな衝撃的な出会いを果たし、自分はずっと槇原敬之が好きだったわけだが、とうとうyoutubeでは我慢ならなくなり、御用達レコチョクで10曲買ってもうた。

やっぱり切ない片思いや、他人に理解されない恋の曲を作らせたら最高峰だと思います。それのバックグラウンドに、本人が曲にぶつける程のどれほど辛い思いをしたかなどはもちろん無視できないが、その想いを音楽に昇華させたうえで、我々との経験は違おうと「そうだな、こうだったな」と思わせる事の凄さ。畏怖すら覚えるわマジで……。

 

<買った曲>

■四つ葉のクローバー は最高です。何度聞いても涙が出る。

■THE END OF THE WORLD カセット(古)に入れて何度も聞いていた。ものすごくストーリー性の高い、本当に濃厚な小説を読んでいるような気持ちになる曲。

■LOVE LETTER

■Life Goes On

■Fall

■君への愛の唄

■Alone

■素直

■HAPPY DANCE

■Remember My Name

■モンタージュ

<どうして無いんじゃ……レコチョク……>

■君の後ろ姿 絶対あって欲しかったのになんで無いんじゃろう。勘弁してくれ……槇原敬之聞いたらコレ聞かないと締められない……

■軒下のモンスター うん……そうか……欲しかったよ……。

 

そんな音楽熱を再燃させた先日、定食屋で豚丼をカッ喰らってたらめっちゃいい曲が流れてきた。

以前にも書いたが、自分はテレビを見ないので、最新の音楽とかがよく分からない。分からないなりに気になる曲は歌詞をメモしたりして探す。その曲が不倫ドラマの主題歌だろうが、アニメの曲だろうが、いいもんはいいから聴く。

その定食屋は昔「明日への手紙/手嶌葵」を発掘した所だ(多分世間一般には普通に浸透しきっていたタイミングだったと思われる)。

歌詞をメモする。

『少しづつ滲んでく 零れ落ちた涙 眠れない夜見上げた空』

で、帰宅してから調べてたら(スマホ無いもんで)「君を待つ/Aimer」という曲であることが判明。youtubeで観たら、MVが露骨な歌詞連動で正直ゲンナリしたが、曲はいいのでMVを見ないで曲だけ聴く事にする。

MVは、物語をそのままなぞればいいっていうもんじゃないと思うんですよ、自分……。そんな物語は一人ひとりの頭の中に浮かんでいて、その中で共感を抱いているのに、はっきりと具体的な感情をキャラクターに演じさせてしまったら、その曲のその感情は「キャラクター」のものになってしまう。

それは自分ではなくて、あくまでも演じるキャラクターだから、こっちは一気に「見る側」になってしまい共感できない。

……と、自分は思うわけで。だからはっきりと内容をなぞるMVは嫌いです。

 

リンクを貼れる曲でMVが秀逸だと思うものはコレ。

チーミー 『フレ!フレ!大丈夫!』 - YouTube

コブクロ - 蕾 - YouTube

リンクが貼れない(MVのUPだめ)けど「Life is.../平井堅」も素晴らしいMVだとおもいます。

あー。やべぇ「蕾」のPV見てたら嗚咽でるほど涙が……。

 

テレビを見ないから最新の曲などは一切分からないが、聞いた時に先入観なしで音楽の良さを感じる事ができるのはありがたい環境だと思う。

これからもテレビを見ません。(なんの宣言だよ)

【創作・小説】我欲時間(ワレ ジカン ヲ ホッス)

時間が足りない。今日は6年ぶりの歯医者に行って、虫歯が発覚しテンションが上がったので(?)久々にファミレスGのお世話になった。

6時から6時間延々PCで打ち込んでいたら9119文字打っていた。いつもの400字詰め原稿用紙のフォーマットだと、スマホで編集ができない為普通の横書きに変更しているが、7ページ分。まだまだ書きたい。

それにしても時間が無い。本当、通勤時間の無駄さが最近際立ってきておるという意識の高まりは止まるところが無いが、それでもスマホが無いこの1カ月強は延々と小説を読み続けてきた。久々に引っ張り出した三島由紀夫と、何度も読んだ夏目漱石貴志祐介「青の炎」、宮部みゆきクロスファイア」、あと時代小説一つ(題名失念)そのおかげで、(影響を受けすぎつつも)頭が整理されていたと思う。でもできれば早く家に帰って、普通に創作に入りたい。

 

最近、新しく買った巨大ディスプレイスマホと折り畳みキーボードを持ち歩いて、時間があれば創作に入るようにしている。むしろ創作を優先しすぎて、仕事途中で摂る昼食が等閑になっている。

顕著な展開としては、とうとう夜に食事を取らなくなった。どうせ仕事から帰れば絶対に日付が変わっている程夜遅いのと、創作熱が高まりすぎて、固形物を食べるのが面倒臭いのだ。それほど時間が惜しい。

そのため、今はローソンのスムージーにお世話になっている。めちゃ美味いぞあれ。

ダメだと思っていても創作がしたい。それほど熱は高まっておる。

【ネタ】オートロックで締め出された

自分はマンションに一人暮らしをしている。その部屋のインターフォンが鳴った。

普通は6回くらい呼び出しが鳴らされるが、今日はたったの3回程でインターフォンの呼び出しが止まった。

1回目で気づき、食事中だったものを置き、3回目にはインターフォンを受ける受話器を手に取り「はい」と出たが、もう相手はそこから立ち去っていた。

自分のところに用があるのは大概ヤマト運輸である。先日「直接渡さないといけない荷物」がある為不在通知が入っていた。今日なら確実に受け取れると満を持して待っていた自分は、肩透かしを食らうと同時に「もうちょっと粘れや、堪え性の無い人じゃの」という気持ちにもなった。

慌てて部屋を飛び出し、エレベーターで降りて共用フロアを抜け、エントランスに行く。エントランス前に設置されている呼び出しのインターフォンの所にはやはり誰もいない。

その外にあるのは宅配ボックスだ。最近のマンションには設置してあることが多いが、いわゆる住民専用のロッカーみたいなものである。

オートロックの自動扉から出ると、そこにはヤマト運輸が居た。声を掛けると不機嫌な様子で「あーこれです」とモノを渡され、伝票とペンを渡された。

どこにサインをするかも提示が無く分からなかったので適当にサインをして礼を言い、はたと気づく。

 

鍵持ってきてない……。

 

目の前にはきっちりとしまったオートロックのドア。

即座に思い浮かんだのは、マンションの横側から非常階段に侵入できないか?ということだった。しかし当然の事ながら高い柵が張り巡らされており、侵入は難しい。

住民が帰ってくるのを待ってもいいが、平日の昼間に戻ってくる住民などいるのだろうか……。

と思った時、そういえば自分のマンションの1階に大家である企業が入っていることを思い出した。

 

おそるおそる企業の施設に入ると、お姉さんが迎えてくれて、5分程で別の男性が対応に出てくれた。自分の住む号数を聞かれ、事情を説明すると苦笑いをしながら「じゃあついて来てください」と言われる。

そして、男性の後を追ってマンションのオートロック解除の前に立つと、すぐに鍵が開いた。

「気を付けてくださいね」

笑ってそういう男性が神に思えた。

 

そうして、自分は今ぬくぬくとこんな文章も打てている。ありがとう大家さん。

 

以前は鍵を開けようと取り出したら、マンション入口のオートロック解除にぶっ刺して回した瞬間真っ二つに折れた事もある。

鍵のトラブルに見舞われやすい星の下に生まれてきておるようだ。(大半が不注意)

【創作・小説】カクヨム更新「潔癖症のアイツが俺にアナルを許すまで」5章

5章「破談」と「判断」UP。

kakuyomu.jp

やっぱり1章に読み応えが無いと嫌派の自分はガンガン書きますので長いです。

長いせいで、なかなか終わりません(笑)。書き貯めが無くなったぜくっそー!